Rolling Days ～煩悩～２【S.S】 (ページ14)

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62、サトシside ページ14

おいらのママは世界一‥‥

いや、宇宙一可愛くて優しいママだ。

そんなママだけど

パパと一緒に暮らしていた時は

一人で泣いてる事が多かった。

おいら達の前では

いつも元気で明るく振る舞っていたけど

おいらは知ってたよ‥‥。

だけど、パパと離婚して

「サトシ、お前は行かなくて良いのか？」

「おいらは別に‥‥、そんなに遊園地好きじゃないし」

「あ、そ。やせ我慢しちゃって(笑)」

「我慢なんてしてないし！」

「ははっ！そうか、そうか(笑)」

この人が現れてから変わった。

この人といるママはいつも

心の底から笑っている気がする。

「二人とも早く早くー！」

おいらの大好きなママは

「よし！行くか、サトシ！」

「う、うん」

この人のおかげで

前よりもずっと元気で明るくなった。

「ショウ？」

「ん？どーした？」

「ショウは、ママの事好きなんだよね？」

「まぁな」

「世界中の誰よりも？」

「もちろん。世界中の誰よりも、サトシのママが大好きだ」

「そっか、そうだよね」

「サトシもママの事好きだろ？」

「うん！」

ママもきっと

ショウの事が大好きだと思う。

だからあんなに

幸せそうに笑ってるんだと思う。

「ショウ‥‥」

「ん？」

「ママの事、よろしくな」

「え？‥‥」

「何だよ？ママの事好きなんじゃないのかよ」

「あ、いや、そうじゃなくて‥‥、サトシにそんな事言ってもらえるとは思ってなかったからさ」

「何だよそれ？意味わかんねー」

もしや、おいらが子供だと思って

バカにしてるな‥‥？

「おいらを子供扱いするなー！！」

「うわっ、サトシが怒った！逃げろー！(笑)」

ママ、この人だったらきっと

ママの事幸せにしてくると思うから

今度こそ幸せになってね‥‥。