大人ポイズンベリー【紫】

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「 俺、Aが思うよりずっと欲深いで。 」


『 うん、いいよ。 』


「 俺のこと怖くなって、嫌いになるかも。 」


『 ならないよ！ 』









私がそう言えば、濱田さんはほんまに？なんて、

不安そうに私の顔を覗き込む。









やっぱり、濱田さんは変な人だ。









私よりもずっと大人で、

いつもはからかってくるくせに、



変なところで遠慮する。









私が濱田さんのことを嫌いになるわけがないのに。









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だって、私の中で濱田さんの存在は、

もうこんなにも大きいんだよ。









私はもう何も怖くない。









濱田さんに対するこの想いがなんなのか、

胸を張って答えることができるから。









どんなことがあったとしても。









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『 私は濱田さんのすべてを受け止めるよ？ 』









私の頬に濱田さんの右手が添えられる。









そのまま、くいっと顔を持ち上げられた。









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「 じゃあ、俺の女になって。 」









彼の言葉に思わず息を飲む。






さっき止まったばかりの涙が、再び流れ出した。









『 うそ … 』


「 ほんと。 」


『 でも、私すぐ泣くし、お子ちゃまだよ？ 』


「 ん、知ってる。 」


『 ほんとに私でいいの？ 』


「 当たり前やろ。俺はAがええの。 」









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「 俺にAを幸せにさせてや。 」









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