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どちらかが動けばすぐに唇がくっついてしまいそうな距離。
彼が動く気配を感じて、瞬間的に目を閉じた。
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それなのに。
いつまでたっても、唇にあの感触はこない。
おそるおそる目を開けてみたら、
「 キス、期待してたん? 」
そういってニヤリと笑う濱田さんがいた。
『 してない! 』
「 だって、A泣きやんでもうたんだもん。 」
自分の頬を指で触ってみると、
確かにもう涙は乾ききっていた。
当たり前でしょ。
濱田さんにあんなにドキドキさせられたら、
涙なんて簡単に止まってしまう。
彼をぼんやりと眺めてたら、絡まった視線をふいっとそらされる。
濱田さんはふぅーと息を吐いて、
グラスのウイスキーを飲み干した。
「 俺、やっぱり今日は家帰るわ。Aは1人で泊まっていき。 」
そういってソファから立ち上がる。
『 なんで、濱田さん行っちゃうの? 』
思わず彼のシャツの裾を引っ張っていた。
なにやってるんだ、自分。
これじゃ、まるで、
濱田さんを引き止めてるみたい。
やってしまったと急に恥ずかしくなる。
「 なに?寂しいん? 」
『 …そうじゃないけど。ほら、もともと濱田さんが予約していた部屋なのに。 』
「 まあ、そうやけど… 」
『 そういえば、なんでスイートルームなんて予約してたの? 』
んー、なんてちょっと考え込んでから、彼は内緒、と微笑んだ。
なんだろう。
濱田さんに隠し事をされると、
胸の中がもやもやする。
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亜音(プロフ) - いつもお話読ませていただいてます。お人形のパスワード教えてください!お願いします。 (2017年10月1日 8時) (レス) id: d816671f76 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - いつも見させて頂いてます!ころんさんのお話大好きです!!お人形のパスワード教えてくださいm(_ _)m (2017年9月30日 22時) (レス) id: 6d41dc7f0e (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - いつも楽しく拝見させて頂いています。お人形のパスワード教えて頂きたいです(´・・`)よろしくお願いします。 (2017年9月30日 14時) (レス) id: b78db68ed3 (このIDを非表示/違反報告)
もるもるさん(プロフ) - いつも素晴らしいお話でころんさんのファンです!よかったらお人形のパスワードを教えていただきたいです>_< (2017年9月30日 7時) (レス) id: 0890742c58 (このIDを非表示/違反報告)
はなりん(プロフ) - お人形のパスワード教えていただきたいです。よろしくお願いします。 (2017年9月29日 22時) (レス) id: ca17a500ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ころん | 作成日時:2017年7月29日 17時