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０体目:プロローグ ページ1
「これは優しい男と不治の病に侵された少年の、愛と勇気の物語」
深く帽子を被った傀儡師はそう言って話を始めた。
傀儡師の周りには子供達が眼を輝かせながら話を楽しみにしてる。
「彼はロイ。不治の病に侵された少年」
カラカラと、地面の上に木で作られた黒髪の少年が傀儡師に操られてお辞儀をした。
「彼はコイル。勇敢で優しい男」
傀儡師の手によって金髪の男がくるりと回ってお辞儀をした。
子供達はきゃっきゃと手を叩いて喜んでいる。
傀儡師は巧みに両手を使って糸を操り、子供達を楽しませた。
「そして、彼らは幸せに暮らしました」
と、よくある言葉で締めくくった。
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作者名：ポン吉 | 作成日時：2019年10月5日 21時
