ヒロイン不在の乙女ゲーム【2】

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問題児扱いされてる奴を監視て……何をすりゃいいんじゃ。

いつもより一段とざわざわしている騒がしい廊下を抜け、やっとの思いで自分の教室へ帰る途中、なるせ先輩に会った。





nrs「あ、A〜だるま達が今日部活来れる？って」

『んあ〜ちょっとまだ分かんないかもです。』





SellyさんとMondoさんの件について色々しなきゃいけない事があるから………なんてまあ言えないけど。

きっと危ない仕事だから押し付けられたんだよなぁ。



あ、そう言えばここ２年の教室じゃん。
なるせ先輩２年じゃん。聞けば良いじゃん。

あったまいい。







『なるせ先輩、SellyとMondoって知ってる？』

nrs「ん。あれだよ」




そう言って指を差した先は明らかに喧嘩中の……女の子？？
バチクソ可愛い女の子が結構ガタイの良い男子と言い争っている様子だった。





『えあれマ？めっちゃ可愛いのにメンチ切ってる子？』


nrs「そう。あれはSellyっていうウチの学年ではチョー有名な問題児。最初はみんな注意してたんだけど、もう誰も手つけられないんだよね。男だよ」


『詐欺やん。この学園多いですね、詐欺師。』


nrs「それな？」


『おめーもだよ。』




だから異様に廊下が騒がしかったのか。
なるほどね。


　




nrs 「因みになんで聞いた？」



『うーんSellyさんとMondoさんが問題児過ぎて監視役押し付けられちゃった。』


nrs 「うげ〜！！だるそ〜！！」


『あら胸ぐら掴んじゃった。行ってくるわ』






も〜止めないと怒られるの私なんだから。















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