ヒロイン不在の乙女ゲーム【2】

54 ページ6

．










kne「あんま声を大にして言えないんだけどね…」




会長がいつもより小さな声でゆっくり喋る。
その姿はまるで……


kzh「みなさん聴いてますかァーーー！？！？」
『生徒会長が好きな人いるんだってーーー！！！！』

kne「止めろクソガキ共」




痛い痛いよ。会長の手が頭にめり込んでるよ。あ、なんかすごい頭からメキメキって音が言ってるよ。

人間から鳴っていいような音じゃないよ。




kne「この学園に君達みたいなヤバい奴が沢山いるんだよね。あんまりこんな事言いたくないけど。」

『葛葉さんを悪く言わないでください』

kzh「アンタの事だろ」



kne「はあ…」





やめてよ。ため息がいっちゃん効くんだから。





kne「まあオブラートに包まず言うと、このリストには何かしら問題を起こして停学くらったり、留年の一歩手前みたいな生徒がまとめられています。」


『私がその資料に入るのも時間の問題…ってｺﾄ⁉︎』


kzh「だろうねェ」


kne「この学園の生徒はそこら辺の学校とは比べ物にならないくらい優秀な子ばかり。手放したくなんて無い。」










kne「そこで、小鳥遊ちゃんにお仕事です」

『はい』

kne「小鳥遊ちゃんにはこの人が問題を起こさないように“監視”して貰いたいと思います。」

『監視⁇』







そう言って会長は一枚の紙が入ったファイルが渡した。
あ、二枚だった。












セーブが完了しました！

資料→←53

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す