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美しいバイオリンの音色が私の耳を独占する。
日当たりがよく、気温はそこそこ。瞳を閉じればもう一生眠ってしまうのではないかと思うほど、心が奪われる演奏だ。
「あ、こんにちは」
『あぁはいこんにちは』
今日も今日とて夢なんだろ。Aちゃん知っとるで。
どうやら小さな私は、何度が会う私に慣れてしまったそうで大したリアクションも何も無くなった。
『上手だね。バイオリン楽しい?』
小さな私はあからさまに顔を引き攣った。
地雷踏んだか。
「たのしくないよ。ただ暇つぶしにやってるだけ。」
『暇なんだ』
「……マア…うん。あれみて。」
そう言って指さした先は、この部屋のドア。少し年季の入った変哲のないドアだ。何か問題でもあるのだろうか。
そう思い私は取手に手を掛け、自分の方へ引いてみた……がガチャガチャと音が鳴るだけでぴくりとも動かない。
押すタイプか?と思い再度押してみると、これまたぴくりとも動かない。
こーれやられてますね。
『……もしかして外から鍵かけられてる?』
「うん。おてつだいさんが、ここにいろって。」
『詰んだじゃん最悪じゃん』
「でもお姉さんが来てくれたからうれしいよ」
『えっ』
Aちゃんドキがムネムネ。これが恋か。
こんな事言ってる場合じゃないよ馬鹿がよお。
「だから日記を書いたり、お勉強したりしかできないの」
『へえ。それってs』
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『また聞きそびれたンゴね………』
夢から覚め、カーテンを開くと、苛つくほど清々しい太陽が登っていた。毎回私が何か言おうとすると夢から覚めるんだよね。
神様私の事嫌いだべ。
どれどれ……顔だけ洗ってまた寝ようかな、なんて考えていると、いきなり真横にあったスマホから電話が掛かった。
『えー…非通知かぁ』
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伊藤(プロフ) - 神崎さん» ありがとうございます! (3月24日 7時) (レス) id: d884432f57 (このIDを非表示/違反報告)
神崎 - うまぁァァ?!?!、続き楽しみに待ってます!!! (3月23日 22時) (レス) @page18 id: a6c7068b23 (このIDを非表示/違反報告)
伊藤(プロフ) - 雪見大福さん» ありがとうございます! (3月12日 5時) (レス) id: d884432f57 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください (3月12日 2時) (レス) @page14 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
伊藤(プロフ) - #みなせさん» 来るかもしれません……🐹💀いつも読んでくださりありがとうございます😊 (2月27日 18時) (レス) id: d884432f57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊藤 | 作成日時:2024年2月24日 8時