ヒロイン不在の乙女ゲーム【2】

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nrs 「なるせ。16歳。呼び方は何でもいーよー。」
drm「つまんな」
『だるさん背後に刃物当たってるよ。』



nrs「能力はねぇ……Aこっち見て。」

『Aさん実験体にされがち』





こっち見てと言われましても……言われた通りゆっくりとなるせ先輩の目を見てみると、何故だか目が離せなくなった。












nrs「特殊能力“桜花爛漫”」










そう、吸い込まれていくような。















arsk「そこまでにしときや」

nrs「ごめんて」






その一言で、ぼやけていた意識を取り戻した。
これがなるせ先輩の特殊能力か。





『すぎょ』

nrs「……だろ？」

『意識を失わせる事ができるの？』




nrs「無くすというより奪った。相手の感覚を自分のモノとしても手に入れる事が出来る。一方的な感覚の共有？って感じ」


『かっきょいーね。』

nrs「！…だろ！！！！」








drm「うっさいわ！！！！」

arsk「おめーもな」



　









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