座と浮世の間の中で

新しい始まり ページ23

｢ちょっとAー！？起きなさい、学校遅れるわよー！？｣

『しまった、寝過ごした！』

なにか、懐かしい夢を見た気がする

とにかく急がなきゃ

鏡の前に立って髪を整える

『…ッ！？』

一瞬、自分が真っ白な髪に真っ白な目を持って居るような錯覚がした

『わたし、黒目黒髪なのに…』

｢ちょっとA！？早く！！送って行ってあげるからごはん食べちゃいなさーい！｣

『もー、分かってるよー』

バタバタと部屋を出る

私の手の甲に赤い模様ができ始めているのには気付かなかった

｢なんだ、いるではないかA｣

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