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中村にも言っていない私の《バイト》。
所詮キャバ嬢。
それだけ聞けばキラキラして見えるかもしれないけど、実際はそうでもなかったりする。
出勤してドレスに着替えて待っていると
「次、…そこの」
名前を呼ばれ振り向くと、「あーそうヒナ、ちゃん」
大きくて、黒々とした瞳で名前を呼ばれる。
『…はい』
何とか来てるヘアメイクの人。
専門学生で、確か名前は、宮近さん。
他のキャストの子達はかっこいいよねーなんて毎回騒いでるけど、いつも無表情でなんとなく怖い。
いつもは女の人だから、たまに来る宮近さんみたいな男性に髪を弄られるってのは案外緊張するけど、そんな私を気にも留めず器用にするするとアイロンで仕上げていく。
「…今日ハーフアップにしてみる？」
『え？』
「似合うと思うよ」
ほら、と鏡越しに髪を持たれる。
『…可愛いですね』
「うん、かわいい」
いま、ちょっとだけ笑った気がする。
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えむ(プロフ) - ありすさん、ありがとうございます！ (2021年3月10日 21時) (
レス) id: 44227b13cd (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - このお話大好きです〜！！ (2021年3月6日 2時) (レス) id: fdf31cd958 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えむ | 作成日時：2021年3月2日 1時
