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9話 ページ10

とりあえず敷いたバスタオルの上に横たわらせる。




…てか、またピアス増えてるし。

やめろって言ってんのに。




退所してから少なくとも5個は増えた。開けすぎだろ。
自傷癖みたいだから、って言っても聞く耳持たずで痛って言いながら目の前で開けられるとどうも心苦しい。




「美勇人、運べる?」


萩ちゃんはひょこりと顔を出すと「…Tシャツかなんか持ってくるね」とだけ言い残してまた戻って行った。



メンバーといえどさすがに裸はマズイか。


「はい、これ…着せてあげて」


「ん。ありがと萩ちゃん」


萩ちゃんはAの顔元にしゃがみこむと、「まだ起きない?」と心配そうに覗き込む。


「熱、とかじゃなさそうかな」



「ふつーに寝不足じゃね。もうちょい寝かしとけば起きるだろ」



心配らしく戻ってきた顕嵐も「奥運ぶ?」と顔を出す。




「真田くんが大騒ぎしてる、ただの寝不足でしょ?」


「おー。まだ時間あるよな」


「安井くんがもしなら後に倒すって」


「いや、大丈夫じゃない?あと1時間くらいあれば目も覚めるよ」





「…なんか2人とも手馴れてるね」


感心してるのかよくわからないトーンで呟く顕嵐。



「そう?笑まあ美勇人は慣れてると思うけど」



「なんだそれ」



軽口を叩きあってる間もAは目覚めなさそうなので、髪だけ軽く拭いて萩ちゃんに預ける。



「俺じゃ多分無理っすわ」


「嘘だーこの前潰れたA抱っこして帰ったじゃん」


「…それ言うなって、とにかく頼んだ」




逃げるようにタオルをもって洗濯機に放りこんでリビングに戻る。

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飛鳥 - 初めまして!毎日楽しく読ませてもらっています!更新頑張ってください! (2021年3月13日 18時) (レス) id: 58afe76e3d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - はじめまして。コメントありがとうございます!正直落ちが分からなくなって書くのやめそうだったんですがこれからも自分なりに更新頑張ってみたいと思います(;_;)本当にありがとうございます! (2021年3月1日 10時) (レス) id: f91a544c9b (このIDを非表示/違反報告)
777(プロフ) - 初めまして!毎日、今か今かと更新されるのを楽しみにしていました。これからの展開がとっても気になります!これからも作者様のペースで無理なくお書きになってください!!応援しています。 (2021年2月28日 21時) (レス) id: 097cd68b3c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みー | 作成日時:2021年1月6日 8時

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