どうなってもいい

2話 ページ3

ぷりぷりと怒る謙ちゃんはソファーにどかんと腰を下ろす。



｢あのねぇ、もう2人とも成人して何年経ったの？
そうやってると痴話喧嘩にしか見えないから辞めてください。見てる方が困る｣



｢誰が夫婦だ｣『痴話喧嘩って言うのやめて』



｢そこじゃないんだよな〜…｣



困り笑いをした萩ちゃんが｢A、ご飯買ってきたよ｣って言いながらコンビニの袋を手渡す。


｢あーありがと！シャワー上がったら食べよ｣



｢ながつが来る前に浴びちゃってね｣


念押しするように言った謙ちゃんに｢あーはいはい｣と適当に相槌を打つ。怜央の事いつまで思春期だと思ってるんだか。



テーブルの上のスマホを手に取って寝ていた間の通知を見てると、






通知欄に、懐かしい名前。





｢顔にやけてんぞ…誰？｣


画面を覗き込もうとした美勇人からばっと庇う。






｢うわ、男？｣｢え何何｣








『違うから…


閑也から。吉澤閑也』




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