【フェアリーテイル】魔竜を恐れ魔竜に恐れられた少女 (ページ37)

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EP.36☆ ページ37

エルザ｢貴様ァ…!!｣

エルザがそういった時、ナツが出てきてラクサスを殴ろうとした。
が、出来なかった。

ナツ｢ラクサスーっ!!俺と勝負しろ!!この薄情者がぁ!!!｣

ラクサス｢ﾌｯﾊｯﾊｯﾊ。俺を捉えられないやつが何の勝負になる？｣

『じゃあ、貴方を捉えられる奴は、どんな勝負になるのかしら?』

そう言ったAは、ラクサスの右腕を掴んで、今にも投げ飛ばしそうだった。

ラクサス｢おぉ、こりゃAじゃねえか。何年か前までは、あんなに無垢な顔してたんによぉ。なんでこんなんになったんだか｣

『あら、今でも私は十分無垢なつもりだけど?…ただ、仲間を傷つけるような人には、無垢な顔なんて出来ないってだけよ』

そう言って、Aはラクサスの腕を離した。

ラクサス｢とにかく、俺がギルドを継いだら弱ぇ奴を排除する。
そして歯向かう奴もすべてだ!!!
最強のギルドを作る!!!
誰にも舐められねぇ史上最強のギルドだ!!!ﾌｯﾊｯﾊｯﾊ…｣

そう言って、ラクサスは消えていった。

ルーシィ｢継ぐって、何ぶっ飛んだこと言ってんのよ｣

ミラ｢それが、そうでもないのよ。ラクサスは、マスターの実の孫だからね｣

ルーシィ｢え──っ!?｣

『だから、マスターが引退すりゃ、次にラクサスがなるっていう確率が高いってこと』

ルーシィ｢そ、そんなぁ…。でも、私は嫌だな。仲間のことをあんなふうに思ってる人がマスターになるなんて…｣

ミラ｢だから、マスターもなかなか引退できないんじゃないかっていう噂なの｣

ルーシィ｢そうなんだ…｣