EP.31☆ ページ32
それは、ルーシィ達が、鉄の森の件から帰ってきた後のことだった。
ルーシィは、ミラの古い資料の整理を手伝っている時だった。
ルーシィは、ある絵を見つけた。
それはみんなの子供の頃の絵だった。
そこにはナツやグレイ、カナなどの見覚えのあるメンバーがいた。
ナツが跨っていたのは青い小さな竜なのだが…。
ルー｢この小さな竜って…｣
ミラ｢ハッピーよ｣
ルー｢えぇ────っ!!
そういえば、そもそもナツとハッピーってどう出会ったんですか？｣
ミラ｢そうね、あれは私たちが妖精の尻尾に入ってすぐの頃だから、今から6年前ね｣
＿＿＿＿＿
(ここからは、昔の話になりますので、ミラとルーシィの会話は省きたいと思います)
ある日のこと…
ナツ｢卵だ、卵だ──!!!卵拾っ…『いたっ…!!』ん?｣
ナツが卵を見つけてはしゃいでいた時、Aにぶつかってしまった。
『…痛い。…ぅ』
Aはその時かなりの泣き虫。
Aが泣いてしまうと、あのグレイでさえ止められなくなってしまうのだ。
｢…Aが泣くっ｣
｢どうするよ｣
｢どうするったって…｣
『…え──ん!!』
｢｢｢｢泣き出したぁ───っ!!!｣｣｣｣
カナ｢ど、どうする…?｣
ミラ｢グレイ、止めろ!!!｣
グレイ｢俺じゃ無理なの知ってるだろっ!!!｣
みんながあたふたしている中、Aはまだ泣いていた。
『いたい……。ふぇっ……』
カナ｢マスター、どうしよう…。Aをどうにか泣き止ませて…｣
マスター｢仕方ないのう…。
……ラクサス｣
｢｢｢｢｢ラクサス!!?｣｣｣｣｣
ラクサス｢あ?｣
マスター｢Aを泣き止ませてくれ…｣
ラクサス｢何したんだよお前ら…。はぁ……しゃーねーな｣
そう言ったラクサスは、泣いているAを抱き上げて、自分の膝の上に乗せて、座らせた。
すると……
『ﾋｯｸ……ﾋｯｸ……』
｢｢｢｢｢泣き止んだぁ────っ!!!｣｣｣｣｣
カナ｢グレイでもダメだったのに!!?｣
ナツ｢ラクサスが泣き止ませただと…!?｣
グレイ｢俺って一体…｣
ミラ｢ドンマイだな、グレイ｣
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