EP.14☆ ページ15
ﾄﾞｺﾞｯ
『この音…。ナツ、思い切り暴れてない…?』
ｽﾞｼﾝ
エルザ｢これは…｣
グレイ｢あぁ｣
『ナツだね。向かうよ!!』
ナツの方に向かうと、カゲが壁際でへたれこんでいるのが見えた。
カゲ｢エリゴールさんはここにはいない｣
ナツ｢あぁ?｣
エルザ｢ナツー!!それ以上はいい。彼が必要なんだ｣
グレイ｢でかした、クソ炎!!｣
『クソ炎って…』
｢ん？ ?って、ちょっと何か知らないけどすんませ───ん!!｣
ｸﾞｻｯ
『あらぁ、エルザの顔がマジだ』
エルザ｢四の五の言わず、魔風壁を解いてもらおう｣
カゲ｢ひぃぃぃっ!!｣
ナツ｢ひぃぃぃっ!!シャレにならねぇ!やっぱエルザ危ねぇ!!｣
グレイ｢黙ってろ!!｣
カゲ｢分かった。…ぬぁっ!!｣
その瞬間、カゲのお腹から魔法陣が出て、そこから手が出てきた。
エルザ｢カゲ!!｣
グレイ｢クソッ、唯一の突破口が!!｣
エルザ｢カゲ、しっかりしろ!!お前の力が必要なんだ｣
グレイ｢マジか、クソッ!!｣
エルザ｢魔風壁を解けるのはお前しかいないんだ!死ぬな!｣
ナツ｢仲間じゃ…ねぇのかよ｣
『な、ナツ?』
ナツ｢同じギルドの、仲間じゃねぇのかよ！｣
カラッカは、ナツの形相に怯えていた。
ナツ｢この野郎っ!!｣
そう言いながら、ナツは壁ごと吹っ飛ばしていた。
ナツ｢それがお前達のギルドなのか!!｣
エルザ｢カゲ、しっかりしろ!!!｣
グレイ｢だめだエルザ、意識がねえ…｣
エルザ｢死なす訳にはいかん!!やってもらう!!｣
グレイ｢おい、そんな状態じゃ魔法は使えねぇぞ!!!｣
エルザ｢やってもらわねばならないんだ!!!｣
『じゃないとここから出られないっ!!!』
ルー｢お…、お邪魔だったかしら｣
ハッピー｢あい｣
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