EP.1☆ ページ2
ロキ｢ナツ!!!グレイ!!!マズイぞっ!!!｣
ある日の昼、ギルド内に妖精の尻尾メンバーの1人、ロキの声が響く。
｢｢あ?｣｣
その声に反応し、ピタリと喧嘩をやめるナツとグレイ。
ロキ｢エルザが帰ってきた!!!!｣
｢｢あﾞ!!!!??｣｣
“エルザ”という名前を聞き、ナツとグレイはこの世の終わりと言ったような顔をしていた。
ズシィン………ズシィン………
人間とは思えないような足音が聞こえ、ギルドの新人、ルーシィは衝撃を受けていた。
足音がやめば、ギルドの扉が開いて鎧を纏った緋色の髪の女性、エルザが入ってきた。
エルザ｢今戻った。マスターはおられるか?｣
ミラ｢おかえり!!マスターは定例会よ｣
ギルドの看板娘のミラジェーン、通称ミラはエルザの帰りを出迎える。
｢エルザさん、そ…その、バカでかいの何ですかい?｣
エルザ｢ん?これか。
討伐した魔物の角に地元の者が飾りを施してくれてな…。綺麗だったのでここへの土産にしようと思ってな。
…迷惑か?｣
｢いえ、滅相もない!!!｣
エルザ｢ところで、ナツとグレイはいるか?｣
ハッピー｢あい｣
エルザの質問に、ハッピーが答える。
ハッピーの奥には、さっきまでの様子が嘘のように、ナツとグレイが肩を組んでいた。
その二人の姿にルーシィは驚きを隠せない。
ミラ｢ナツもグレイもエルザが怖いのよ｣
ルー｢ええっ!!?｣
ミラ｢ナツは昔、ケンカを挑んでボコボコにされちゃったの｣
ルー｢まさか、あのナツが!!?｣
ミラ｢グレイは裸で歩いているところをボコボコに…｣
ルー｢あらら…｣
ミラ｢ロキはエルザを口説こうとして半殺し｣
ルーシィは、最早言葉すら出なかった。
エルザ｢Aは何処だ?｣
ミラ｢Aなら仕事よ。そろそろ帰ってくるんじゃないかしら｣
エルザ｢そうか｣
その時、ギルドの入口から声が聞こえた。
『仕事終わった〜』
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