【あんスタ】甘え上手の彼女は愛される (ページ16)

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『れ、零くん！？』

「そんなに慌てて…何かやましい事でもしてたのかえ？」

『い、いやいや！してないよ！Aちゃんの髪にゴミが付いててそれを取ってあげようとしてただけ！』

「ふむ…そうかえ、我輩の早とちりだったようじゃな。もう外も暗いし部屋に戻ろう。」

『そ、そうだね。Aちゃん部屋まで送ってあげようか？』

「いや、大丈「いや我輩が送ってやろう」」

「薫くんは階が違うし行き来するのは大変じゃろう？我輩はAと階が同じじゃし、我輩に任せておくれ。」

『そっ、か、それじゃぁ2人ともおやすみ！零くんAちゃんの事よろしくね』

「うむ。おやすみ薫くん」

「薫おやすみなさい」

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俺は部屋に戻らず、中庭に向かった

『はぁ、また零くんに邪魔されちゃったなぁ』

これは初めての事じゃない。

俺がデートに誘おうとした時も

Aちゃんとお話してた時も

必ず零くんが来た。

絶対キスしようとしてたのバレてるよなぁ

Aちゃんにもいきなりキスしようとしちゃったし絶対嫌われたよね俺…

せっかく気持ちちゃんと伝えられたのに

まだ返事も貰ってない

また零くんにとられちゃったよ。

本当に悔しいよ

『Aちゃん…おれどうしようもない程君の事が好きなんだ』

冷たい夜風に吹かれながら俺は一人静かに涙をながした

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