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それから、事務所に入って色んな話をしていたらもう外は薄暗くなっていた
『もう暗いね〜。寮に帰ろうか?』
「うん!」
それから薄暗い外を2人で歩きながら帰った
『ねぇAちゃん。返礼祭の日の事覚えてる?』
「返礼祭?ん〜…あ、薫が好きだって言ってた事?」
『う、うん(覚えててくれたんだ…)』
「返礼祭の日がどうしたの?」
勇気を出せ、俺
『あの日好きって言ったのは、Aが思ってる好きとは違う』
「え?それじゃぁ、私の事嫌い…?」
『違う、嫌いじゃない。そうじゃなくてさ、
俺Aちゃんの事恋愛的な意味で、異性として、一人の女の子として好きなんだよ』
「へ?」
『返礼祭の日に伝えた好きはそう言う意味の好き。
Aちゃんの事は一目惚れだったんだよ
零くんから紹介されて最初は零くんの彼女だと思って諦めようとしたけど、そうじゃないってわかって
俺なりにAちゃんに沢山アピールしてた
でもAちゃんは友達としてずっと接してくれて
Aちゃんにいつもベッタリの零くんを茶化したりしてたけど、本当は零くんが凄く羨ましかった
勇気を出した告白も俺が情けないせいで今に至っちゃた』
「ま、まって、薫は私の事好きなの?」
『うん』
「え、あ、の…それって抱きしめたいとか、、、ちゅーしたいとか、そう言う、好き?」
『俺が言ってるのはそう言う好きだよ。
…ねぇ、今俺がキスしたらAちゃん怒る?』
「きす、?」
そう言って俺はAちゃんに顔を近づけた
顔を真っ赤に染めるAちゃんが愛おしすぎて、返事も貰ってないのに
俺本当最低だな。
鼻と鼻がくっ付いて、あと数cm
『(俺、ほんとにキスしちゃうよ?)』
「何をやっておるんじゃ?」
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作者名:ワンタン | 作成日時:2022年1月29日 4時