▽ ページ15
@you
「大切にされてるのね、」
少しだけ目に涙を浮かべてゆかさんは下を向いた。
『あの、』
なんて言おうとしたのか分からないけど、気づいたら何か言おうとしてた。
「幸せになってね、じゃあ、」
りっくんだけを見てそう言い、去っていった。
なんだかすごくモヤモヤして、苦しかった。
『りっくん、』
「アメコはまた明日にしよっか、」
何かを察したりっくんは、真っ直ぐ家に向かって歩き出した。
『うん、』
さっきより強く手を握ってくれた。
『さっきの人、』
聞きたくないけど、聞かずにいられなくて。
「うん、元カノ。ランペに入る前の。」
「ごめんね、嫌な思いさせた......」
苦しそうな顔をしたりっくん。
『ううん、でもちょっとだけ不安になった......』
だってゆかさん、わたしとは少し違うタイプ。
りっくんの好きなタイプは、ああゆう人......？
「僕が好きなのは、Aだけ。比べたりするのはあんまり良くないんだろうけど、今までもこれからも、Aだけだよ。」
心のモヤモヤを除きとってくれた。
『うん、わたしも。』
そう言うのが精一杯だった。
嬉しくって、涙が溢れそうだったから。
「でも、嫉妬してくれてちょっとだけ嬉しいかも、」
顔を覗き込んでいたずらにそう言ったりっくん。
『べっつに嫉妬じゃないけど！』
あーもー、かわいいなっ、と言ってそのままソファになだれ込んだ。
『やーだー、はなしてえええ、ふふふっ』
こちょこちょされて、頭わしゃわしゃされて。
『あのねっ、嬉しかったよっ』
そう言うとこちょこちょする手を止めて真剣に見下ろしてきた。
『大切な人、って。戻らないよ、ってゆうのも嬉しかったの。ずっと一緒にいてね、』
当たり前でしょ、と優しくキスしてくれた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 968人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぱいなっぷる(プロフ) - ちさドン♪さん» 了解です！ (2019年10月24日 23時) (
レス) id: 28560a86b9 (このIDを非表示/違反報告)
ちさドン♪(プロフ) - ぱいなっぷるさん» 分かりました。よろしくお願いします！そしてピンク系のお話は苦手なのでピンクにならない程度のイチャイチャでお願いします！ (2019年10月24日 16時) (レス) id: 5ded7fc983 (このIDを非表示/違反報告)
ぱいなっぷる(プロフ) - ちさドン♪さん» リクエストありがとうございます！お話がいっぱいになってしまったので、移行してすぐ書きますね！ (2019年10月24日 16時) (レス) id: 28560a86b9 (このIDを非表示/違反報告)
ちさドン♪(プロフ) - ぱいなっぷるさん» 夢主とりくの逆ver.が見たいです!!夢主がりくに甘えまくってるお話でりくはあんまりデレデレせずに構う感じで他メンも絡めてもらえると嬉しいです!! (2019年10月24日 11時) (レス) id: 5ded7fc983 (このIDを非表示/違反報告)
ぱいなっぷる(プロフ) - ゆかさん» 健太くん好きすぎてめっちゃ出しちゃいます、笑 キャラが最高。笑笑 (2019年10月24日 11時) (レス) id: 28560a86b9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぱいなっぷる
| 作成日時：2019年10月3日 15時
