髪の毛 ページ29
@you
「ただいまー！」
玄関から大好きな声が聞こえた。
いつものようにお迎えに行くとそこにいたのは
『りっくんじゃない。』
髪の毛が、ない。
何が何だか分からなくて、リビングにいる健太さんの背中に抱きついた。
健「え、なになに。陸さんじゃなくて健太のとこ来るの？いいよ、付き合う？」
デロンデロンに溶け切っただらしない顔でそう言う健太さんは無視。
「A〜、僕だよ！？陸だよ、」
悲しそうにとぼとぼ歩いてきたりっくん。
海「え！？どうしたんすか！」
ゲームしてた昂秀も顔を上げるくらいの声で叫んだ海青。
「似合って、ない？」
わたしのことを健太さんから無理やり離して、捨てられた犬のように見つめてくるりっくん。
『は、心臓止まっちゃうから見ないで、』
おもわず両手で目を隠した。
なんでよ〜、きっと眉を下げて困った顔をしてるであろうりっくん。
指の隙間からちらっと見たら、ハグしようとしてくる。
『いっ！？』
逃げようと思ったらソファに気づかず小指をぶつけ倒れ込んだ。
「A！？大丈夫！？」
そう言って両手を外された。
『っ、』
わたしの視界にはりっくんとリビングの天井。
ちょっとだけ、その先を想像してしまって恥ずかしくなる。
「え！熱！？顔赤くない！？」
わたしの顔をペタペタと触る。
なんだか心地よくて目を閉じた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1590人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
姫乃(プロフ) - しょへが最高すぎます笑笑 (2021年3月22日 1時) (
レス) id: 4cf81f2346 (このIDを非表示/違反報告)
ぱいなっぷる(プロフ) - 祐さん» コメントありがとうございます！嬉しいです…！！ (2020年5月18日 10時) (レス) id: ff21460281 (このIDを非表示/違反報告)
祐 - 面白いし、読んでいて幸せな気持ちになりました！一気に読んじゃいました！ずっとずっと読みたい作品です (2020年5月18日 7時) (レス) id: 8bc1c5a274 (このIDを非表示/違反報告)
唯翔(プロフ) - LIKIYAさんの漢字が違っているので直して頂きたいです (2019年9月26日 3時) (レス) id: ca0e7c867d (このIDを非表示/違反報告)
ぱいなっぷる(プロフ) - ｸ ﾛ ｷ ｱ ﾘ ｻさん» リクエストありがとうございます！ (2019年8月21日 8時) (レス) id: 28560a86b9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぱいなっぷる
| 作成日時：2019年8月13日 1時
