RMPG's short story

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@you



友達と恋バナをしても、あまり楽しくない。



君が1番だよ、って言われたの、と嬉しそうな彼女には申し訳ないけど、



漫画の台詞をなぞるだけのような恋は、わたしには向いてない。



遊びみたいに、感じるから。





「Aは？彼氏とかいないの？」





なんて聞かれても、なんていえばいいのか分からない。





『うーん、好きな人はいるよ、』





これなら、許される？



きっとここで、愛してる人はいる、と言ったら、



事実を知ったら、彼女も傷つくかもしれない。



そしたらそんなこと、言えなかった。



愛、って誰も傷つけない恋のこと、ってむかし聞いたことがある。



だったらわたしは、誰かを傷つけてしまう恋をしている。



それがどんなに重い罪でも、背負う覚悟は出来てるよ。



こんなに弱っちくても、それだけ陸さんのことを愛してるから。





「A、あの人、？知り合い？」





カフェの窓ガラス越し、手を振る最愛の人。





『陸さん、』





友達が気を使ってじゃあまた、とカフェを出ていく。



代わりに入ってきた陸さんは、さっきまで彼女が座っていたところに腰を下ろした。





「会いたいな、って思ってたらたまたま見つけて、」





太陽のように眩しい笑顔でそう言った。



周りから見たら、仲のいいカップルに見えるかな？



少し嬉しくなる。





『バレたら大変だから、ウチ行こう？』





陸さんは芸能人だから、パートナーがいるから。



眉を下げて切なく笑った陸さんは、そうだね、とわたしの手を引く。



これで、最後にするから……

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