RMPG's short story

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@you



それからデートして、寒いね、って言いながら陸くんのお家に帰った。



2人でくっついてソファに座りながら、テレビを見た。



なんとなく陸くんを見たら、視線が交わって、自然と引き寄せられた。



真綿に包まれるような、優しいキス。





『ほんとうはずっと、好きだったよ。』





一瞬目を丸くしたけど、また優しく細めて、知ってる、なんて言うの。



触れられる距離にいれて、時間なんて気にしなくて良くて、



夢か現実か分かんないくらいに幸せ。





『あのね、全部受け止めたいな、』





まだわたしの見たことの無い涙も、



その眩しい笑顔の裏の翳りすらも、教えて欲しい。



気づいたら陸くんの膝の上に向き合うようにして座っていて、



頬に手を添えていた。



ねえ、その瞳に映るわたしが、陸くんのこと、世界一愛している人なの。



今まで抑えてた想い、全部全部伝えたい。





「Aちゃん、？」





躊躇わないで、戸惑わないで。





『わたしの全部、奪って欲しいよ、』





わたしが言ったのに、恥ずかしくて思わず俯く。





「Aちゃん、」





優しい声と、大きな手がわたしの両頬を包む。





「じゃあ俺、遠慮、しないよ」





さっきとは違った熱いキスが降ってきて、



2人でベッドになだれ込む。



少しひんやりとしたベッドシーツも、すぐに暑くなる。





「ちょっとクサいセリフかもしれないけどさ、」





「Aちゃんのこと、好きすぎて、Aちゃん以外、何もいらないよ」





この愛を、ずっとずっと守りたい。





『陸くん、愛してる、』









＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ひとひら

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