RMPG's short story

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@Makoto



普通に繋いでいた手が、指と指を絡め始めた。



その度いつも思うんだ、



ああ、これ、現実だ、夢じゃないんだ、って。



中学生かよ、ってたまに思うけど、触れられることが嬉しい。





『ふぇ、雨……』





映画館を出た瞬間に降り出した雨。



予想外の展開にAのマヌケな声が聞こえた。





「ふっ、何その声。ほら、行くよ。」





傘も何も持っていないその手を引いて屋根のあるところまで走る。





『ちょっ、まこっ、』





一生懸命に走るAを見ていたら、なんか、今言わなきゃいけない気がして。





「ねっ、絶対守るから！だからっ、そばにいろよ、っ」





『ふぇっ、？』





今日2回目のマヌケな声。



まあ、まさか走りながらそんなこと言われると思わないよな、笑





「濡れたなあ、」





『ねえ、さっき急に、』





雨の雫なんて気にしない素振りのAを強く抱きしめる。





「Aが毎日笑ってられるように、俺の人生を捧げます。」





「俺にはAじゃなきゃダメで、ずっとそばにいて欲しいです。」





「ほら俺、仕事で地方とか行くこともあるじゃん。でも、そんな時も、1人じゃないから。会えない間でも愛は育つ？とかよく聞くじゃん、それだよ、それ。」





『えっ、と、どうゆうこと……？』





戸惑うAを腕から解放し、頬を包み込む。



本当は夜、半年前から予約していたレストランで言うつもりだったんだけどなあ。





「察せよ、ばーか。」





「俺と、結婚してください。」





優しくそっと、キスをした。



今新しく始まったばかりの未来。



たくさんの夢が叶うまで、ずっと2人で語り合おう。





「愛してるよ」









＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿Love You More

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