RMPG's short story

Kazuma.K ページ12

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@Kazuma





『だーから言ったじゃんか〜』





そう言って楽しそうに笑うA。



きみがいるから、俺の考えは次から次へと、



いい方向に変わってるんだよ。



そう言ったら、また照れて笑ってくれるだろうか。



にしても、はやいな、もう暗くなり始めた。





「今日、楽しい、？」





久しぶりの1日off、久しぶりの彼女とのデート。





『壱馬といれたら、全部楽しいよ、』





伏し目がちなその目が、俺を捕える。





『壱馬、？』





不思議そうに丸く大きくなった瞳に吸い込まれそう。





「ははっ、なんでも。ウチ、来おへん？」





まだ離れたくないし、離したくない。



少し頬を赤くしながら頷く彼女の手を引き歩く。



玄関に入った瞬間に抱き締めれば、遠慮がちに名前を呼ぶ声が聞こえる。



でも離してやんない。



言葉にならないほどの愛おしさが募って、



でもそれを伝えたくて、気づいて欲しくて、もっと強く抱き締めた。





『もっ、くるし、』





なんて言いつつも背中に腕を回してくれるAに、もっと好きが溢れた。





「愛してる、」





そう言って、俺より少し小さいAの唇に、



小さなキスを落とした。

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