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『ん………、あれ、ここは…』
「あ、起きた…?」
起きた…?え、私寝てたの…!?身体にかかっていた布団を慌てて退け、起き上がろうとすれば声の主によっめすかさずに止められた。
「ちょ、まだ完全に魔力回復してないからそんな勢いよく動いたら危ないでしょ!?」
『ご、ごめんなさい……』
「というか君、こうなるまで魔力使うとか何?死にたいの?」
「危ないから次からはもうこんな無茶しないこと、わかった?」
『わかりました…』
起床数十秒の間に叱られてしまった。声の主はふわふわの髪に眼鏡をかけた男の子。彼は同じクラスで席が近い。元々面倒見が良いイメージはあったが、まさか私の看病をしてくれるなんて…。
「ったく、というかぶるーくもぶるーくじゃん、なんでこんなことになったんだよ…」
『あはは、というか、なんできりやんくんが看病してくれてるの…?』
彼のお叱りが長いことはなんとなく知っている。優しさ故のことだと理解しているが、流石に長時間叱られるのはごめんなので無理やり話を逸らす。
…きりやんくん、叱るの延長線上で怒っちゃったら怖そうだし。
「ぶるーくが俺のところ連れてきたんだよね、きりやん助けて〜!って」
『エッ、ぶるーくさんが…?』
私の頭に乗せていたであろう簡易冷却装置で手遊びをしながらきりやんくんは言った。…ぶるーくさんに助けてもらった!?
…いや確かに、あの場には私とぶるーくさんしかいなかったからそうなんだろうけど。気絶した私をこんなところまで運んでくれたの!?
ありがたいけど申し訳なさすぎる…。だって、あのぶるーくさんに…、おぶってもらって……?
えっ、現実…?私、ぶるーくさんと会話したんだ…。
「というか、君ら知り合いだったの?」
『いや、さっき試練所で初めて出会って…』
「試練所?なんでそんなところに?」
『実は……』
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千歳(プロフ) - 如月さん» コメントありがとうございます。素敵なお言葉を頂き大変嬉しいです。亀更新ではありますが更新頑張りますね! (2021年12月13日 9時) (レス) id: 1238bcdf67 (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - コメント失礼します!これから物語がどのように進んでいくのかとっても楽しみです!更新頑張ってください! (2021年12月12日 8時) (レス) @page8 id: c741d9f668 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:千歳 | 作者ホームページ:http://urana
作成日時:2021年10月30日 11時