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「ぶるーくが迷惑かけてごめんね。彼奴帰ってきたらちゃんと叱っておくから」


きりやんくんが申し訳なそうに眉を下げる。…ぶるーくさんの代わりに謝るその姿は、まるで子どもが悪いことをしたときのお母さんみたいだ。

話を聞くに2人は幼馴染で、昔から仲が良いらしい。そういえば、ぶるーくさんがうちのクラスによく教科書を借りに来ていた気がする。きっと、きりやんくんのところに借りに来ていたのだろう。



『ううん!大丈夫だよ!確かにイタズラ?にしては強烈だったかもしれないけど、ちゃんとここまで運んでくれたし、』

『ぶるーくくんが来てくれなかったら試練所の機能を知らない私は戦って本当に魔力不足で死んじゃってたかもだし』


それに、全然関係ないきりやんくんに謝らせてしまうのも違うと思うし…、かといってぶるーくさんに謝って欲しいという訳でもない。

だって、ぶるーくさんが来てなかったら本当に死んでたと思うし……。



『むしろ私、感謝した方がいいのでは…?』


「…Aさん、結構お人好しだね」

『……え?』


きりやんくんの声のトーンが少しだけ下がったような気がして、反射的に彼の瞳を見つめ返す。眼鏡の奥で彼の琥珀色がどんよりとした陰りを見せる。




この学園、姑息な奴もいるから気をつけた方が良いよ、…一部の貴族連中とか特にね。


そう言ったきりやんくんの顔は酷く真剣で、それを真っ向から否定しようだなんて思えなかった。



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千歳(プロフ) - 如月さん» コメントありがとうございます。素敵なお言葉を頂き大変嬉しいです。亀更新ではありますが更新頑張りますね! (2021年12月13日 9時) (レス) id: 1238bcdf67 (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - コメント失礼します!これから物語がどのように進んでいくのかとっても楽しみです!更新頑張ってください! (2021年12月12日 8時) (レス) @page8 id: c741d9f668 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:千歳 | 作者ホームページ:http://urana  
作成日時:2021年10月30日 11時

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