【WT】とても寂しいお別れでした (ページ3)

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「てか、ショッピくんと連絡取れへんねんけど、大先生きた？」

「いや、全然連絡きてない」

手遊びを始めた大先生の近くにあった椅子に腰掛け、俺は特に意味もなくスマホを触る。…てか図書室の椅子ちっちゃ！こんなんずっと座ってたら腰痛なるわ！

うちの高校は中高一貫校なので中学生もこっちの図書室に来ることが多い。そのため、椅子は中学生と高校生の平均値の身長に合わせられているのか、明らかに身長が高い俺にとっては苦痛なのである。

…ほんま、どうにかならへんかな。

「ショッピくんと連絡とれへんのは流石に心配するわぁ」

他の奴はよく連絡し忘れるから別やけど。…ショッピくん割と返信早い方やし。

「せやねん、心配やろ？俺も心配やったから聞いてみたんやけど」

ああ、ショッピくん本人にじゃないねんけどな。大先生はそう付け足し、近くにあった小説をトントンと軽く叩いた。………？あ！あの人の好きな作家の小説か、それ。わかりにくいわ！！

てか、大先生も俺と同じでショッピくんやから連絡取れへんのが心配なんやろな。…まあ、たまにショッピくんも連絡し忘れるけど、そんなに頻度多ないし。

「なんかこういうのに詳しい人とかおらんのかなぁ」

正直俺は周りの人に声かけるしか手段が浮べへんしなぁ。…大先生なんかない？という意味を含ませて大先生の顔をじっと見つめれば、「え、俺！？」とでも言うように目を見開いた。

「ええ、なんかあるかなぁ…」
「何もないん？ほんま使えんなぁ…！？」
「お前に言われたないわ！…待って、ええのあるやん」

「え、何？」

受付のテーブルを両手で叩き、前のめりになる大先生につられて椅子の支えの部分を掴んで向きを変える。どこか澄まし顔の大先生にはよ言えやという気持ちを込め、じっと目を見つめ続けた。

「ショッピくん、従兄弟おるゆーてたやん」

「その、従兄弟な、確か………」

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