やぶひかさんが、小さくなりました。

きっと、 ページ27

Sho




腕のなかで寝ている八乙女をみて思う。




みんなと一緒にいたい



そういったんだよな。




多分最近JUMP仕事忙しくなってるから、なかなか家にいることが出来ないんだろう。




たまにいるとしても薮と一緒にいるのをよく見かける。




八乙女は自分でやろうとして、なかなか頼ってくれることがないから、



みんなと一緒にいたい


そんな風に思ったんだろうな。








そんなことを考えていると、




ｺﾝｺﾝ



『はい(小声』


「圭人です。」


『ん、入っていいよ、』




「失礼します。櫻井くん、あの、光くんは……」



『ちょっとね、話聞こうとしたら、よっぽど溜め込んでいたのか泣いちゃってさ、寝ちゃったんだよ。』



「そうなんですね。」




俺の部屋に来たのは圭人。




そういえば、八乙女がなついてるの圭人だって言ってたな…




みんなに話すことにはなるんだろうけど、圭人に話しておくか。





『八乙女ね、「みんなと一緒にいたい」そう言ったんだ。寝ちゃう前に、』



「みんなと一緒に…？」



『うん、これは俺の憶測なんだけどな、最近JUMP仕事忙しくなってるから、なかなか家にいることがないじゃん？』



「はい」



『たまにいるとしても薮と一緒にいるのをよく見かけるし、それが寂しかったんじゃないかな。』



『それに八乙女って自分でやろうとして、頼ってくれることがなくなってきてさ、だからなんかあったのかなって聞いてこんな感じでさ、』



「そうなんですね。薮くんもありました。」



『そうなの？』


「はい、薮くんって実際も光くんより１つ上なんですけど、小さくなっても変わらないみたいで、確か薮くんが４才で、光くんが３才なんですよ。」



『あ、そうだったんだ。

それで？』



「俺らメンバーが光くんの相手をしてて、薮くんが来たときにちょうど、仕事だったりとか、家事をやんなきゃいけなかったりとかして、話をしなくなったんですよ。」



「それで、薮くんも俺らに話しかけてこなくなって、光くんのおもちゃを何も言わずに取っちゃって、理由を聞いても教えてくれなくて…」



『そっか、薮、八乙女に嫉妬したんだな…』


「そうなんです。だから、俺らが気づいてあげようって、っ、言ってたのに、結局光くんを……」



話してくれた圭人は、最後には、言葉をつまらせながら教えてくれた。

きっと、大丈夫→←何かあったのかな？

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す