ぐずり ページ15
daiki
「ちゅーしゃやーなの!」
「ぐすっ…ギュー」
「光くん、大丈夫、大丈夫。」
「こうちゃんも、大丈夫だよ。一瞬だからね。」
はい、いまどんな状態かと言いますと、
圭人が二人を説得して、病院まできて、ちゃんと良い子だったんだよ?やぶひかちゃん。
でもね、呼ばれるとびくっってして、光くんがぐずり出しちゃって、
なんとか病室にきたはいいものの、薬のにおいでわかっちゃったのか、
光くんは圭人に抱きついたまま離れなくて、
薮くんは、始めにやるからと、椅子に座ってるけど、俺に引っ付いて話そうとしない。
でも、ここまできたからには、もう戻れないんだよ。
だから…!
「こうちゃん、光くんに大丈夫ってこと教えてあげよう?」
「んぅ、こうちゃが?…いちゃくない?」
[一瞬だからね、いたくないよ?…頑張ったら、このシールあげる。]
薮くんの問いにそう答えてくれたのは、小児科の先生。
見せたのは子供が喜びそうなシールだった。
「だいちゃ、」
「ん?」
「こうちゃ、頑張る、」
「うん、そっか、えらいえらい。ナデナデ
捕まってて良いからね、」
「ぅん…」
薮くんがやると言ってくれて、最終準備が進められる。
光くんの方は、薮くんがやると言うと収まり始めたみたいだ。
[はーい、いくよー目つぶってても良いからね〜力抜いて〜そーそー!えらい、えらい、はいおわりー]
先生が話ながら注射を打って、あっという間に終えた。
そして、シールを貰って喜ぶ薮くん。
光くんはというと………
あれ!?いない!?
え!どこ行ったの!?
すでに圭人の姿はない、
「ひかちゃ、ないない?」
薮くんが心配そうに聞いてくる。
「そう、いなくなっちゃったの。こうちゃん、分かる?……わけないよね……」
「わかりゅかも!こっちきて!」
そういうこうちゃんに引っ張られて、連れてこられたのは…………
中庭だった。
280人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
littlestar(プロフ) - kurua0116@ymcn下さいさん» ありがとうございます!楽しんでいただけて嬉しいです!続編もがんばりますね! (2021年9月13日 21時) (レス) id: 1c58eac682 (このIDを非表示/違反報告)
kurua0116@ymcn下さい(プロフ) - めっっちゃ尊かったです、、、続編も楽しみにしてます!!無理のないように頑張って下さい!応援してます! (2021年9月12日 22時) (レス) id: f6abd0351d (このIDを非表示/違反報告)
littlestar(プロフ) - モリノ ツバキさん» もちろんですよ!自分も気になっちゃいますから!ご指摘ありがとうございました! (2020年4月12日 9時) (レス) id: 1c58eac682 (このIDを非表示/違反報告)
モリノ ツバキ(プロフ) - 今読んだら、なおされていてコメントして良かったです!ちゃんと読んでもらえてる!と嬉しくなりました。ありがとうございます! (2020年4月10日 13時) (レス) id: 640fa450a4 (このIDを非表示/違反報告)
littlestar(プロフ) - モリノ ツバキさん» すみません!ありがとうございます! (2019年12月9日 22時) (レス) id: 1c58eac682 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:littlestar x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=littlestar03
作成日時:2018年10月23日 16時