大切な日は大切な人と。 特別ver.2 ybhk ページ25
前回の続編
hk
俺の誕生日に薮と付き合えるようになって一ヶ月。
順調にお付き合いしていた。
もちろんメンバーからは、仕事の時に報告して、無事に認めてもらえて。
本当に順調だった。
‘‘だった‘‘
そう、薮はミュージカルへの出演が決まって、ボクシングやボイトレの練習に行ってて、会える日も少なくなっていた。
同時に迫ってくるのは薮の誕生日。
誕生日でさえ二人きりになれるかなんて分かんなくて、
一日一日がどんどん過ぎていくんだ。
「明日かぁ薮の誕生日。」
『あ、そっか…あしたなのか…』
「なに?忘れてたとか言わないよね?」
『そんなわけないじゃん…』
伊野ちゃんとのラジオ。
今日は珍しくご飯食べに来てる。
伊野ちゃんの希望で和食があるところ。
まぁご飯さえあればいいんだろうけどね、伊野ちゃんは。
もぐもぐ食べてる伊野ちゃんとは反対に俺の手は動かない。
もちろん料理は美味しい。
だけど、なにか物足りないのは、いつも隣にいる薮がいないからなのかもしれない。
「なに、薮と約束してないの?」
『…うん。なにも言われないし、それにボイトレとかボクシングの練習で忙しそうだし、
……最近話せてないし…』
話してるのも辛いや…
それに、最初の頃は、‘‘付き合ってる‘‘ って思えたし、思わせてくれてた。
だから、大丈夫だと、思ってた。
もし、やぶが俺のことを嫌いになったとしたら?
ツンツンしてて、知念みたいに甘えないし、大ちゃん見たいに可愛くないし、
薮には、おれは合わなかったのかもしれない。
「そんな落ち込まなくても、光からいってみればいいじゃん。」
『なにを?』
「薮に‘‘会いたい(ハート!)‘‘って!」
『そんなこと…俺にできると思う?』
「できないの?……ちょっとスマホ貸して。」
『は?え、ちょっと!』
伊野ちゃんに机の上に置いておいたスマホをとられる。
「0131っと!あ、開いた。」
鍵を掛けていても簡単に解かれるし、なんなの、もう……
「…………っと!これでおっけ!はい、返す。」
と言われ、返された画面には薮とのトーク画面
そこには
〈会いたい。薮が足りない。〉
なんて、送られた俺からのメッセ。
『なにしてんだよ、お前…もう…』
薮忙しいんだから、ダメだよ…
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作者名:littlestar | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=b546023d50dc6f80547173875caefb43...
作成日時:2018年4月17日 22時