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「今日のペア俺らだってさ。」




りゅうちぇるとの電話を終え、楽屋に戻ってそろそろ準備しようかと思ったときにやぶに声をかけられる。





「あ、そうなの?」




「うん。しかも最終だってさ。」




最終ってことは一番最後というわけで、つまり始めに集合を撮るとしたら撮影終了後残るのは俺とやぶだけ。




そんなことがパッと思い浮かんで、やぶに声をかける。




「え、集合始めにやる?」



「そうみたいよ。今日のは終わったらそれぞれ自由だし、戻ってきたらみんないなかったりしてな(笑)」




あ、やぶと同じこと考えてたんだ……





それだけのことに、また頬が緩む。




「なに?どうした?」



それに気づいたやぶが顔を覗き込んでくる。




それに目を背けながらも



「同じこと考えてたんだな〜って思っただけ。………っおい、やめろって…//」




そう言えばもっと近くに来るもんだからやぶの体を押そうとするけど力がはいんない。





「ひかる、可愛い。照れちゃってんの?俺と同じこと考えていて嬉しかった?」





近寄ってきながらも、からかいも入ってるんだろう。茶化しながら言ってくる。




「別に。俺とやぶはシンメだろ?今でもこんなことあるんだなって思っただけ。」



「まったく〜ツンツンしてるなぁ。」


「っ、!」






ツンツンしてるなぁ。



その言葉が俺のなかでこだまする。








‘‘おれはお前のことシンメってだけじゃないんだけどな。’’




その言葉はおれに届くことはなかった。

アイツ→←俺



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作者名:littlestar | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=littlestar03  
作成日時:2019年5月4日 1時

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