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「やぶ……おまえ……」

「あ、あれ、ひかる?」



やぶが言ったひとことのせいで質問攻めされながらの雑誌撮影は終わり、


なんとか、マネージャーの車では怒りを沈めてたけど……


家に入って手洗いうがいして、一息ついたとき、怒りが蘇ってきた。




「ほんと、メンバーに言うって……なんでだよ、……おれ、もう、どんな反応されるか怖かったんだから!!」




「ごめんて、な? でも、みんな喜んでくれてたじゃん。」


「そうだけど……」




……そんなに、怒ってたわけではないし、やぶに言われて少し言葉がごもる


確かにみんな変に思うよりむしろ当たり前みたいな、やっとかみたいな雰囲気でもあった。



「ほ、ほんとに、言っちゃってよかったの?」



確かに、少し……少しだけ、おれも言いたいって思ってた。



でも、なんだかそうしたらこの関係がもう、当たり前みたいな感じになっちゃって……




もし……もしも……





こんなこと、考えたくないけど…………




やぶが……「ひかる」



はっ、





「やぶ……」



「変なこと考えんなよ、」



「でも……」




考えずにはいられない……





ずっとこの関係でいられるとは限らないし、やぶを縛り付けるのも嫌だから……





でも、やぶは、





「おれは、ひかるがひかるだから好きになった。

男も女も関係ない。

親に反対されたって、世間に反対されたって、、

もし、メンバーにすら反対されても……


おれは、ひかるとずっと一緒にいたいって思う。」




そんなにおれのこと想って……




「……おれも…

やぶがおれのこと嫌いになるまで一緒にいたい……

そばにいてもいいの?」




おれも、素直に言葉に表す。


「……ふふ、そんなの愚問だろ」



それまで、険しい顔をしていたやぶが



ふんわり笑った。

アイツ→←俺



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作者名:littlestar | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=littlestar03  
作成日時:2019年5月4日 1時

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