◎ ページ24
〈やまちゃーん!〉
『けいと!』
あの日から一年が過ぎた。
おれとけいとがメンバーさん公認で付き合うことになった。
そして、
「やまー!けいとー!」
〈『ゆうと!/くん!』〉
〈わり!遅くなった!〉
「ゆうや!」
高木くんこと、ゆうやとゆうとくんも同時にメンバーさん公認で付き合っている。
そして、今日は、この二組の記念日でもあって、
おれの誕生日でもある。
一年前のあの日。
ゆうとくんがおれが誕生日のこと教えたみたいで、電話でおめでとって言ってくれた。
だから、おれが誕生日だってことわかってるとは思うけど、いま四人でいるときは記念日ってことで。
_________
〈〈「『ついたーーー!〉〉」』
四人できたのは大きなデパート!
カフェでお茶して、洋服見て、お揃いのアクセ買って、お昼食べて、ゲームセンターで遊んで、すごく充実した記念日!
幸い、圭人とゆうやはファンの子に見つかることもなく、十分に楽しめた。
そしたら、時間はどんどん過ぎていって、あっという間に解散の時間。
「〈ばいばーい!」〉
『〈またねー!』〉
一緒に帰ってく二人を見送って、圭人と二人きりに。
駅までの道を歩く。
〈山ちゃん、今日は一緒にいたいな。〉
しばらく歩いていると、圭人がポツリと言う。
『え?』
〈俺んち来て?ご飯一緒に作ろ。それから、一緒にお風呂入って……〉
どんどん話す圭人に頭がついていかない。
『ちょっ、まっ、圭人?』
‘‘俺んち来てよ。ね?‘‘
‘‘う、うん、‘‘
特別な奇跡 end.
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作者名:littlestar | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=b546023d50dc6f80547173875caefb43...
作成日時:2018年12月27日 21時