◎ ページ23
〈……圭人が言ってるの、ほんとだよ。〉
『え…』
「あ、高木くん!」
〈…圭人が言ってるのほんと。…だって、おれも好きになったから。〉
「え…?」
〈中島くんのこと。〉
〈雄也、ほんと?〉
〈ほんと。だから、圭人が山田くんのこと好きになったっていう気持ちもよくわかる。〉
まさか、高木くんもゆうとくんのこと好きになったなんて……
ゆうとくんの方を見ると、ゆうとくんもおれのこと見てて、頷くと高木くんの方を見て、
「おれも、高木くんのこと好き。
……ファンとしてでも、憧れでもなく、一人の男性として。」
〈中島くん……〉
高木くんにそう言えば、今度はおれの方を見て、
「自分の気持ちに嘘つくなんて、辛いだけだよ、やまも気持ち、言ってごらん?」
ゆうとくんが優しく問いかけてくれる。
おれも…でも、けいとくんはおれのこと、
ううん、いいんだ。
たとえ、断られたって好きなんだから。
それは、変わらない。
『おれ…けいとくんが……』
ちゃんと自分の気持ち、伝えなきゃ…!
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作者名:littlestar | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=b546023d50dc6f80547173875caefb43...
作成日時:2018年12月27日 21時