◎ ページ18
『ね、これ、ゆめ?』
おれは、手に持ってる紙を見ながら言った。
「ううん、ゆめ、じゃない!」
『信じられないよ…』
ライブ会場で喜びあうおれら。
でもそれはおれらだけで他の人は、ライブに来れている嬉しさではしゃいでいるファンも多かった。
そう、もちろんライブに来れている嬉しさで喜んでいるのもある。
でもそれだけじゃない。
だって、だって、
握手会に行けるから。
握手会とはいっても、ただの握手会ではなくなんと楽屋に行けるというシークレットもあって、握手会だけではなく、メンバーと会話もできるんだ。
どうやったら握手会に行けるかというと、ライブに行くファンの人のみで抽選が行われ、その結果がメールでくるということ。
それに奇跡的におれとゆうとくんが当たって、スタッフさんに証明するための紙をもらいに行ったのだ。
もちろん、それを盗もうとしていた人もいるらしいが、よく見ると、本人でしか入れないようにしてあり、盗まれたとしてもメールで確認することができるから、とても良いものだ。
今日握手会があることは知っていたけど、抽選があるってことも知っていたから、運が良ければ、程度にしか思っていなかった。
ゆうとくんと喜んでると辺りがJUMPコールで包まれていく。
俺たちも声を出して、回りの人と息があってきて数分後、モニターにメンバーが出てきてライブがスタートした。
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作者名:littlestar | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=b546023d50dc6f80547173875caefb43...
作成日時:2018年12月27日 21時