李牧 ページ9
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李牧、やはりあなたは計り知れない
久しぶりにあったあなたは何も変わらない。
私があなたを見る度に目が合うのも、
私が祥染と話すと鬼の形相で祥染を睨むのも、
何もかも昔の貴方と変わりません。
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宴というのは前から嫌いだった。結婚式を除いて。
茶を飲んでいると声が聞こえた。あの生意気な声
A「信!私の隣に来なさい」
信とそのもう1人は私のところまで駆け足で来た
信の方に手を置こうとして手を差し伸べると、
李牧「まだ付けているんですね、この翡翠。嬉しいです」
A『……私はもう母なのです。諦めてください…』
李牧「だからなんです。それはあなたと王騎のことであり私には関係ありません」
A『ッ…反吐が出るわ』
手を振り払い宴から離れ高台へと登った
先客がいることも知らずに
嬴政「Aももう、母なのか」
A『お気に入りの女官はいないの?そろそろ父となってもおかしくないわ』
嬴政「そんな暇はない」
A『国の王でもあるのよ?子は作らないと。それに、あなたの子供を待ち望んでいるのは昌文君や私だけじゃない。国民もよ』
嬴政「……子か……」
A『もうッ…じれったいわね…』
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作者名:ナタデココ | 作成日時:2023年11月23日 22時