貴方様がお隠れになるまで、 2 (ページ7)

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護衛ページ7

それから妊婦の為、体に障るが故に出掛けもせず城の中でずっと生活をしていた。

朝起きては釣殿で古琴、書を読み部屋に戻り寝る。その生活を続けていた。
そして変化があったのは私に護衛がついたこと。少し話を遡ろう

釣殿にて

A『護衛？…』

春影『はい。旦那様が〝胤を宿しているAが刺客に狙われないという保証はどこにもありません。もしもの時の為に〟と』

脇息に肘を掛けて数秒目を瞑った

確かに夫婦の間の子供であるが、世間から見れば
『元大将軍と計国王女の間の子供』そして『王家をのお世継ぎ』

A『その護衛とやら、今ここに連れてきて』

春影「はい。祥染、入ってきて」

釣殿の帳が開けられ入ってきのは身長180cm程の男。
私の目の前でこうべを垂れた

祥染「祥染で御座います」

A『………何故私の護衛になりたいの？』

祥染「なりたい訳ではありません。私も王騎軍の中では強い方でしたし出世株でした。なのに妊婦の護衛になれなど恥でしかありません」

春影「無礼者！誰に向かって話しているの！お前が慕っている王騎様の妻であらせられるA様なのよ？！無礼にも程があるわ」

A『ふふ、祥染よね？
あなたは確かに今私のことを侮辱したけど私の子供が男であればあなたは私の子供の部下となるわ。
女であればあなたは私の子供の護衛となるのよ？しっかりと、
敬意を持つこと。まぁいいわ』

顔が良く見えるよう、扇子で祥染の顎をクイっと持ち上げえ顔を確認して

A『よろしくね』

そう言った

**

まぁ過去はこんな感じ。今の祥染は対して私に歯向かわずいつも

祥染「新鮮な果物です」

祥染「奥様、粥を持ってまいりました」

などと完全に警戒心０状態。

春影「よくもまぁあんなに手懐けられましたね、奥様も」

A『そんな事ないわ。何もやってないわよ』

**

王騎「体調はどうですか？」

A『異変はありませぬ。ご安心ください』

寝床での会話はいつも子供の事。
いつも異変がないと別れが背中を撫でてくれる

だが悪阻が酷かった、頭痛が酷かったなどと報告すれば医者を呼びましょうなどといつも慌てる

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祥染は目次から名前変更出来ます故、ご自身で変更お願いします