貴方様がお隠れになるまで、 2 (ページ4)

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名前ページ4

春影「でも、名前は何にするんですか？」

A『わかんないや。何かあるかな』

茶器を机に置いては湖を眺めた

A『女の子だったら梨翡(りひ)とかどう？
翡翠のように強く、梨の花のように凛々しくなるように。』

春影「…王翡梨(おうりひ)ですか……いいですね！」

A『男の子だったら……んー……藍英(らんえい)…は？』

春影「王藍英(おうらんえい)……すっっごいいいと思います！」

王騎「おや？何の話ですか？」

圆攒尖の中に入ってきて私の隣に座ったと思いきやお腹を触ってきた王騎

A『私たちの腹の子の名前ですよ』

王騎「翡梨も、藍英もとてもいいと思いますよ」

A『男の子が生まれたら、剣術はもちろんのこと軍事学校にも行かせましょうか。女の子だったら、護身術として少し剣術を教えて、舞と楽器をならわせましょうね』

いつもこんな惚気話を王騎様としていた。

王騎「明日にでも王宮に行きましょうかね」

A『まぁ、何故です？』

王騎「妊娠した挨拶みたいなものですよ。」

A『昌平君や昌文君、政にも会えますしいいですね……明日、楽しみにしております』

**

袴に羽織を3枚羽織って市女笠を頭に被せた。

それから馬車に乗り王宮につけば大きい城にまた圧倒される。

A『計国の王宮もいいですが秦国の王宮もいいですね』

王騎「えぇ、そうでしょう」

私は長い階段は登らず、王騎と騰だけが玉の間に向かった。

侍女は町の美味しそうな食べ物に目をキラキラさせていて私が「すぐに王宮に帰ってくるのよ」といい現在侍女は不在。

お腹を擦りながら歩いてあるとおなごの声が聞こえた

「こっちですよ！」

「きゃぁ呂不韋様！」

呂不韋の目元は布で隠されている。

A『(この歳になっても元気ねあのじじぃ)』

あいつには嫌な記憶しかない。
初めて出会ったのは計国王都〝美京(びきょう)〟。
王宮で散歩している私をいきなり持ち上げれば気持ち悪いほどに撫でてきたあの爺さんは私の中で〝ロリコン〟だ。

そん考えていると、後ろから抱き寄せられた

呂不韋「ん？こんなに肥えている女いたか？それにしてもなんじゃこの布」

私の市女笠を剥ぎ取ってから自分の目元を隠していた布までをとった呂不韋

呂不韋「おやおや、A様ではありませんか」

A『貴様ｯ……市女笠を早く拾わんかこの馬鹿者！貴様に用はない！早く手を離せこの幼女趣味の馬鹿者！』