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輪虎 ページ14

『今日は、出陣の日…』

私が侍女の部屋に向かい、扉をノックすると、不安そうな声が返ってきた。

「お入りください。」

扉を開けると鎧姿の侍女が佇んでいる

『準備は?』

「問題ありません。」

『あなたがいないと寂しいですが、武運を祈ります。』

「任命したのは奥様ですからね。」

そう言って微笑んだ侍女。不安なのか、手は若干震えている
武器を手に取って立ち上がった侍女。もし彼女が今回の戦で活躍したら、私は王騎軍に侍女を入れるつもりだ。

「では、行ってまいります。」

そう言って私にお辞儀をして立ち去った。
侍女はいつも明るく、笑顔が絶えない子だったが、戦争前には笑顔も消え、不安が顔に浮かんでいた。

***

こんな私でも自分の子供である藍のことが心配だった。母上との問題を解決するため、計国と戦場に向かうことにした。藍は王騎将軍の下にいる。

最近、藍は城を離れることが多く、王騎様との間にはギスギスした関係が続いていた。しかし、それは仕方がないこと。

馬車に乗り込んで、私は古代色の裾を持ち上げ、座臥具に座った。そして、座臥具の上に置かれた10ある書簡の中から、ひとつを選んで読み始めた。

「奥様、出発します。揺れに気をつけてください。」

私は書簡から目を離さないが、微笑んで頷いた

**

やっぱり救済って難しいですね。輪虎も何もかも救おうかと思ってましたが難しい。輪虎の救済は諦めることにしました

むやみに救済なんてするもんじゃ無いですね。

**

計国→←その時まで



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作者名:ナタデココ | 作成日時:2023年11月23日 22時

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