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「大丈夫ですか、分かりますか？……Aさん、タオルお願いします。」
『はい。』
救急バッグの中から清潔なタオルを取り出し音羽に手渡す。
白いタオルを持った音羽は男性の脚の金属片に注意しながらも止血する為にタオルを巻き始めた。
喜多見はその間に奥の方で倒れているトリアージを進めている。
イヤーマイクからは喜多見と駒場が爆発原因について話し合う声が聞こえて、喜多見が推測した内容に思わずAは自分の耳を疑った。
『TNT火薬を使った爆弾って、音羽さん……。』
お互い応急処置の手は止めないもののAは驚いた表情で音羽の顔を見る。主に病棟勤務をしているAにとってその事実はどこかテレビの向こうの世界のような話で、まさか自分の目の前でこんな事が起きるとは思っても見なかった。
Aの言葉に苦虫を噛んだような表情で音羽が答える。
「…誰かが故意に爆破したって事だ。」
.
.
.
.
「搬送お願いします。」
「了解しました！」
『…何とか間に合いましたね。』
「…ああ。」
駆けつけてきた救急車により、無事に警官数名が搬送されていく。Aも音羽と共に患者を隊員に引き渡すと、珍しく音羽の口から小さく息が零れる。
「マルジ………マルジィ………！！」
「カルナぁ！！」
ばん、ばん、と救急車を叩く音がして、Aが救急車の後ろから顔を出して覗くとカルナが足を引きずりながら何かを叫んでいる。どうやら人の名前らしく、その後を谷中が止める為にカルナを体を強引に掴みかかった。
「？！」
「すみません、もしかして誰か中に居ますか？」
「いまス！！中に…、僕のお兄さんガ………！！」
「っ！！！黙ってろ！！！！」
____カルナの兄がまだ中に残っている。
カルナの口から告げられたことに驚く隙も無いまま、谷中がカルナの頬を激しく殴る。咄嗟に音羽が谷中を拘束し、喜多見が殴られて倒れるカルナに勢い良く詰め寄った。
「カルナさん、教えてください！」
「おい、カルナ！！喋ったら分かってるんだろな！！！！」
「地下ニ、お兄サンや仲間がいまス…！！」
「何人いますか？」
「16人デス……。」
『16も、そんなに…』
「何で黙ってたんです？」
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HATHUTA(プロフ) - コメント失礼します！シリーズの中でこのシリーズが1番好きです！Sっ気あってツンデレ強な音羽先生がたまらねぇです（笑）まさに見たかった音羽先生！って感じです、ありがとうございます。 (5月5日 6時) (
レス) @page19 id: f9b555f004 (このIDを非表示/違反報告)
桜奈(プロフ) - あっ！そうでしたかすいませんまたその時にリクエストします！ (2021年9月10日 17時) (レス) id: d4cad16a17 (このIDを非表示/違反報告)
mado(プロフ) - 桜奈さん» コメントありがとうございます。そのように言っていただけて大変嬉しいです。申し訳ないのですが必読にも書いてありますように今の所リクエストを受け付けておりません。いずれ改めて募集するかと思うので、是非その時によろしくお願い致します‥‥！ (2021年9月10日 16時) (レス) id: c324cc81b5 (このIDを非表示/違反報告)
桜奈(プロフ) - もうmadoさんの作品にどハマりまくりてます！音羽先生のデレデレがこう心に「ぐぉっ！」ってくるんです！語彙力ないですが楽しく見ています！リクエストなのですが喜多見先生と街中で歩いているところを見た音羽先生の嫉妬劇みたいです！ (2021年9月10日 8時) (レス) id: d4cad16a17 (このIDを非表示/違反報告)
mado(プロフ) - aさん» コメントありがとうございます！語彙力失う程に楽しんでいただけて何よりです^^1番と言われて大変恐縮ですが、期待を裏切らないようにお話頑張りますので更新したらまた是非読んでやってくださいね。 (2021年9月7日 19時) (レス) id: c324cc81b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mado | 作成日時：2021年8月18日 21時
