16、「慰めなんていらねェ」 ページ18
【爆豪視点】
デクに負けた。
その言葉がオレの頭を支配していた時、デクが呼び止めやがった。
今は1番、見たくねェ顔だってのに。
来た途端、人から授かった個性だの、
ソレに頼ってオレに勝とうとしただの、意味のわかんねェ事を言い出しやがった‼
アイツと話が終わった後、オールマイトが来たが気にせず帰ろうとするとまた肩を叩かれた。
『かっちゃーん！一緒にかえーろっ？』
2番目に見たくねェ顔だった。
クソ瀬尾はニコニコしながら、オレの後ろに立っていた。
個性把握テストの時から薄々、まぁまぁやる奴だと思っていた。
けど、半分野郎の攻撃を予想して動くコイツにもオレは…
「ンだよ…っ！触んな！…慰めなんていらねェんだよ‼」
敵わねぇんじゃって思ってた。
肩に置かれた手を振り払うと瀬尾は、大きな目をさらに大きくさせた。
『うん、慰めに来たわけじゃないけど？』
「は？」
『だから、フツーに一緒に帰ろうと思って来ただけだってば』
…なんなんだよ、コイツ。
「…アホ面とどっか行くんじゃねーのかよ」
『あぁ、聞いてたんだ。断ったよ』
「なんで『…えー？自己満、かな』
いつも笑顔しか浮かんでないその顔は、いやにマジで口から出るはずの言葉がつまった。
「…勝手にしろ」
『わーい』
瀬尾がオレの横に並ぶ。
一緒に帰ろ、なんて言ったくせにあいつはなんにも喋らねェ。
「…オレは、これからお前にもデクにも負けねえ。もちろん、半分野郎にもだ」
『うん』
「オレはここで1番になってやる」
『うん…そっか、出来るよ』
だって、かっちゃんは強いもん！
にこっと歯を見せて笑った、こいつの表情をオレは一生忘れないと思った。
なんとなく…入学当時、クソモブ共がコイツを可愛いっと言ったのが少しだけわからなくもねぇ…。
『なんか、食べて帰るー？』
「…あぁ」
『だよねー、行くわけ…って、えぇ⁈』
クソ！クソッ！なんで、顔が熱くなんだよ！
アイツに乱されたことが腹立たしいのと同時に、さっきの笑顔が何度も頭ン中にチラつきやがる。
片手で顔を抑えて、瀬尾に気づかれないように早足で歩く。
「行かねーのかよ！早よしろっ‼」
『…へへ、うん行くっ！』
コイツと帰るのも悪くねーな、なんて思ったオレはとっくにどうかしてた。
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雪見だいふく(プロフ) - すっっっごい面白かったです！もうなんか好みすぎてヤバいです！爆豪くんと轟くんが可愛すぎでした…ヤバかったですｗ更新楽しみにしてます！あと私作者様のページのが全部当てはまってました！ (2018年2月26日 19時) (
レス) id: a451b06430 (このIDを非表示/違反報告)
夜月詩音(プロフ) - 夏柑さん» ありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです！これからも、どんどん更新していきます^ ^ (2018年2月11日 9時) (レス) id: c4f744f6fb (このIDを非表示/違反報告)
夏柑(プロフ) - めっちゃくちゃ面白かったです！もう、なんか、すごい好みどストライクです！(語彙力無くてすみませんm(_ _)m)更新楽しみにさせていただきます！ (2018年2月10日 22時) (レス) id: b23e1e4c98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜月詩音 | 作成日時：2018年2月4日 17時
