132話 轟くんと休日 ページ35
あおいside
体育祭の翌日、私は冷さんに会いに行こうと思い駅のホームで電車を待っていた。
電車が到着し中に乗り込む。中はあまり混んでなくて、空いている座席を探して座ろうと思った。
？｢…あおいさん？｣
通り過ぎた方を振り返ると、
あおい『…轟くん。』
私服の轟くんがいた。
あおい『轟くんもお出かけ？』
そう言いながら轟くんの隣に座った。
轟｢あぁ。………お母さんに会いに行く。｣
驚きだった。もう10年は会ってないだろう母親に会いに行くと言ったのだから。
でも不思議と納得した。きっと緑谷くんの言葉で前を向けたのだと思う。
あおい『………そっか。
実はね、私も冷さんに会いに行こうと思ってたの。』
私がそう言うと、轟くんは目を丸くさせた。
あおい『去年の冬に病院に行った時にあったんだ。
とっても優しい人で、轟くんそっくりだった。』
轟｢俺に似てる？｣
たぶん轟くんはエンデヴァーさんのことを意識しすぎて母親に似ていることに自覚がないのだろう。
あおい『そっくりだよ。
白くて綺麗な髪も、黒い瞳も、優しいところも。』
轟｢……そうか。｣
そう言って轟くんは少し微笑んだ。
電車を降りて、病院に入る。
轟くんを冷さんの病室まで案内して、私は立ち止まった。
轟｢あおいさん？｣
轟くんが不思議に思ったのか振り返る。
あおい『ここからは轟くんが1人で行かないと。』
すると轟くんの顔が強ばる。
あおい『大丈夫。
伝えたいこと、あるんでしょ？』
轟くんの背中を押して見送る。
彼は決心した顔をして病室に入っていった。
ロビーのベンチで1時間ほど待っていると、轟くんが病室から出てきた。
あおい『おかえり。どうだった？
ちゃんと話せた？』
轟｢あぁ。あおいさん、ありがとな。｣
轟くんの表情は穏やかだった。それと同時にもう大丈夫だなとも思った。
あおい『轟くんがちゃんと自分と向き合ったからだよ。
良かったね。』
そう言うと轟くんは嬉しそうに頷いた。
あおい『じゃあお昼でも食べに行こう。
今日は私が奢るよ。』
その後2人で病院を出て、お蕎麦を食べた。
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あおい(プロフ) - 実里さん» 読んでくださってありがとうございます！相澤先生とくっつけようかもすごく悩みました……笑 (2020年10月26日 17時) (
レス) id: e861894a60 (このIDを非表示/違反報告)
実里 - 相澤×夢主いいかもなぁ…… (2020年10月24日 12時) (レス) id: 5170473165 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - ありがとうございます！作品を作る前、すごく悩みました。今はこの方向で話を進めようと思います！よろしくお願いします！ (2020年9月16日 15時) (レス) id: e861894a60 (このIDを非表示/違反報告)
きゃーぽん(プロフ) - とっても面白いです！私的には夢主にはヒーローなって欲しいなって思ってます！ (2020年9月15日 18時) (レス) id: 0aee990b2e (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます。引き続きよろしくお願いします！ (2020年9月15日 18時) (レス) id: e861894a60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおい
| 作成日時：2020年9月14日 9時
