【名探偵コナン】米花町2丁目20番地弐 (ページ35)

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81話ページ35

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名前side

コナン「おい、」

名前『ん？』

スマホをポケットにしまっていると、新一くんがセーラーの裾を引っ張った。

小声で話しかけられたためその場に屈んで目線を合わせる。

コナン「オメー、さっきから誰と電話してたんだよ。」

多分、新一くんは犯人がいるのに油断してんじゃねぇよ、って言いたいんだと思う。

まあ、こっちにも非はあるけど急用だったし大目に見て欲しいよね。

そう思いながら新一くんの耳元に手をやって小声で説明した。

名前『……さっきの犯人、ICPOの指名手配犯だったんだよ。』

コナン「………マジか。」

名前『マジ。

で、巡り巡ってシュウくんから私に連絡が入ったの。

絶対に逃がすなってね。』

コナン「なるほど。

だから珍しく迎撃しようとしてたんだな。」

名前『うるさいな。』

私は戦える系女子ではない。

そりゃあ蘭ちゃんや和葉ちゃんのように動けたら理想的だけど、私タッパないし。

名前『悪かったね、彼女の蘭ちゃんみたいに戦えなくて。』

コナン「だ、だから、蘭はそんなんじゃ………

………………それに……」

名前『それに？』

コナン「あ、いや……」

七海「名前ー！ドイルくーん！行くよ！」

名前『……いま行くよ。』

新一くんは何か言いたげだったけど、そのまま何も聞かずに警部達の方へ向かった。

こうして帝丹中学怪文書事件は終息した。

学校内で麻.薬取引の話は広がらず、怪文書は本当の怪文書としてしばらくの間噂になっていたと知るのはまた先の話である。