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51話 ページ4

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名前side











どうする?



このまま高飛びされたら私は間違いなく殺される。



蘭ちゃんや和葉ちゃんじゃないから戦うことは出来ない。







…………どうする……
















沖矢「………………0.12%……」






名前『ぇ……?』






青里「何…………?」










沖矢…………さん……?










沖矢「犯罪者が高飛びに成功した確率ですよ……




約1000人に一人の割合だ。」









沖矢さんはそう言いながらこっちに近づいてくる。





それが少し不気味に見えた。










沖矢「成功したものはゼロに等しい。


果たして貴方は、その孤独感とプレッシャーに耐えきることができるかな……」





青里「う、うるせぇ!!!」















ガッ_______









青里「…………え?」









名前『わっ!』










気がついた時には、ナイフは弾き飛ばされて私は腕を引かれて青里さんから引き剥がされた。












沖矢「大丈夫ですか?」









沖矢さんは私を地面に下ろして肩に手を置く。




けど、こっちはそれどころじゃなかった。













なんだ?




今の身のこなし……



一般人には到底無理だ。






それに、0.12%のくだりは青里さんを挑発してナイフの先を沖矢さん自身に向けるためにわざと言ったこと。






あの状況で瞬時に判断して、実行に移す行動力。





一瞬でナイフを弾き私を救出した身体能力。













この人……………………本当に……












沖矢「名前さん?」





名前『!』








顔を覗き込まれてハッとする。



慌てて顔を上げお礼を言った。








名前『あ、ありがとう……』




沖矢「いえ………


すみません、もっと早く動けてれば良かったですね。」








沖矢さんはそう言ってハンカチを私の首筋に当てた。




やっぱり切れてたのか。









名前『そんなことないです。


…………本当にありがとうございました。』






沖矢「いえ……」











青里さんは警察の船が連れていき、取り巻きたちも帰って行った。







私達も事情聴取を受けた後に井田さんの船で戻り、博士の家で夜ご飯を食べ、解散となった。

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作者名:あおい | 作成日時:2021年6月4日 22時

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