68話 ページ22
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名前side
名前『部員のイタズラでしょ……』
七海「なわけないじゃん!
うちの部員はみんな知らないって言うし、戸締りだって毎日してる。
なのに朝に来たら小窓がちょっと開いててあの紙が挟まってんの!」
名前『うるさい。』
ゴンッと千早の頭に鉄拳を落とすと、「ゔ……」と唸り声を上げてその場にしゃがみ込んだ。
…………まぁでも、気になる話ではあるな。
この状況が3ヶ月も続いてるなんて、犯人によっぽど理由が有るみたいだし。
名前『……それ、毎週とか?』
七海「んいや、月に2、3回とかだけ。
それが3ヶ月前から毎月…………今回で6回目。」
名前『その怪文書ってどうしてるの?』
七海「一応、先生に見せた後に私が預かってるけど……」
名前『ちょっと見せて。』
私がそう言うと、千早はポケットから4つ折りの紙の束を取り出した。
1枚目には「M5D4ネズミ 0.5=23000」
2枚目には「M6D1ウシ 1=46000」
3枚目には「M6D24イノシシ 0.25=11500」
4枚目以降も同じようなものが書かれていた。
そして今回が、
「M7D28ネズミ 0.75=34500」
七海「ね?気持ち悪いでしょ?」
名前『………………』
怪文書………………ね……
名前『…………で?
千早はどうしたいわけ?
仮にこの怪文書の犯人を見つけたとして、制裁を受ければ満足なの?』
七海「そりゃあもう、私の柳生新陰流でギッタンギッタンに……」
名前『はは…………』
全中2連覇の攻撃はくらいたくないものだ。
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作者名:あおい | 作成日時:2021年6月4日 22時