21話 ページ23
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名前side
パーカーのポケットに両手を突っ込み名前は1歩、また1歩とキッド達に近づいていく。
名前『今日はどこにテレポートするの?』
キッド「さっきのメッセージ、聞いてなかったのか?
今日は中止だって……」
名前『あぁ、そうだったね。』
蘭「あ、いた!コナンくん!」
キッド/コナン/名前『「!!」』
遠くから聞こえた蘭の声で3人とも会話をピタリと止め、コナンと名前は蘭の方に気を取られた。
名前『あ、しまった……』
キッドがいた位置に名前は視線を戻したが時すでに遅し。
そこには誰もいなかった。
蘭「ダメでしょはぐれちゃ!
…………って、名前ちゃん!?」
名前『やっぱり蘭ちゃんも来てたんだね。』
コナンと合流した蘭は名前が一緒にいた事に心底驚いた。
本の虫で学校以外は基本的に外出しない名前が、進んでこんな人の多いところに来ていたからだ。
蘭と名前の会話を他所に、コナンは必死にキッドを探す。
すると、再びキッドカードがミュールの上に現れてメッセージが流れ始めた。
「ではギャラリーも賑わってきたようですので、まもなくショーを開演したいと思います……
ごゆるりとお楽しみください!」
例のごとくカードは煙に巻かれて消え、観客はワーッと騒ぎ出す。
コナン「蘭姉ちゃん!僕ちょっとトイレ!」
名前『わっ、ちょっと!』
蘭「コナンくん!?」
なにかに気がついたのか、コナンは名前の手を引っ張って群衆から抜けていく。
蘭の制止の声も聞かずに走っていった。
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作者名:あおい | 作成日時:2021年5月24日 14時