38話 ページ40
？「＿＿＿！」
貴「ん…」
何やら遠くからノイズの混じったような声が聞こえ、身を捩った。
そして、うっすらと目を開くと眩い光が射し込んでいて、眠っていた俺の脳を嫌でも起こしてきたので仕方なく状態をゆっくりと起こす。
しかしそのまま辺りを見回すと誰もいなかったので、慌てて飛び起きて、速やかに身支度を済ませ、モービル・キャビンから飛び出した。
貴「おはよ」
少し乱れた息を正しながら外に出ると、俺以外の4人は先に起きていたようで公共のラジオの周りに集まっていた。
なるほど、俺を起こしたノイズはこのラジオからだったのか。
プ「おはよ…てかA 昨日のこと覚えてるー？」
プロンプトが挨拶をして早々、不満げな表情で首を傾げた為、『何か悪い事でもしただろうか』と疑問に思う。
プ「イグニスと同じベッドでくっついて寝てたじゃん！もうそれはそれは仲睦まじく！」
ノ「アーデンも引いてたっつーか……なんか…笑ってたし？」
貴「お、おう…なんか悪いな」
流石に2人から責められるとなんとも言えなくなってしまうが、昨夜はいつもよりぐっすり寝れた気がして、いつもより不快感なく起きる事が出来たと思う。
貴「てかイグニスがあのまま寝たのも悪いじゃん」
イ「ああ…お前の体温が高かったものだからついオレも眠気がさしてしまった」
イグニスを少し責め立てたものの、彼は特に気にとめる様子もなく、真顔で答えた。
グ「ノロケ話はその辺にして…ラジオ、聞かねえのか？
ノクトの嫁さんの事が紹介されてるぜ」
貴「え、マジ？絶対聞く」
グラディオの言葉に俺は弾けるようにラジオに近づくと、『ノクトより張り切ってどーすんだ』と少々呆れられたが、そんな事は気にせずにしっかりとラジオの音声に耳を傾けた。
ル「私は神凪の血を引いています。母と同じように皆さんに平和を届けます！」
ナレーション「この日 歴代最年少の神凪が誕生した」
まず元気でハツラツとしたルナフレーナ様の幼き頃の声が響き、どこかあどけなさが残る感じだったが、その声はしっかりとした芯が通っていた。
それにしても『母と同じように』という言葉からわかったと思うが、ルナフレーナ様の母上はかつての神凪であったのだ。
しかし、ニフルハイム帝国がテネブラエを襲撃し、その際にルナフレーナ様の母上の命を奪った。
…確かその日には陛下とノクトもテネブラエにいたが、なんとか王都には帰ってこられた。
幼くして母を失い、神凪として使命を果たさなければならなかったルナフレーナ様の喪失感と圧力は並々ならぬものだっただろう。
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なかまる。(プロフ) - 彩さん» コメントありがとうございます！時間があるときに更新できたらなと思っておりますのでこれからもよろしくお願います^ ^頑張ります！笑 (2018年4月3日 1時) (
レス) id: e75acdb4c6 (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - 最高です…!!!更新頑張って下さい！応援してます！ (2018年3月30日 15時) (レス) id: abb688805d (このIDを非表示/違反報告)
なかまる。(プロフ) - メンシスさん» お疲れ様でした！！やっと勉強から解放されたのでちょくちょく更新していけたらなと思います！ありがとうございます！ (2018年3月22日 1時) (レス) id: e75acdb4c6 (このIDを非表示/違反報告)
メンシス - 受験お疲れ様でした！これからも体に気をつけて更新頑張ってくださいね (2018年3月20日 21時) (レス) id: 6f164534c9 (このIDを非表示/違反報告)
なかまる。(プロフ) - チョコブラックさん» ありがとうございます。本当にありがとうございます。コメント本当に嬉しいです(*ﾟvﾟ*)少しずつでも文章力や語彙力を高めることができる様に頑張ります…！ (2018年3月17日 22時) (レス) id: e75acdb4c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なかまる。 | 作成日時：2018年1月15日 0時
