34話 ページ36
イ「正直 関わりたくない」
貴「同感」
溜息混じりに放たれたイグニスの言葉に、人差し指を立てて、激しく共感した。
プ「でも断ったら『カーテスの大皿』には入れない」
イ「…同感だ」
何となく車の中の雰囲気がどんよりとしてきているのは、気のせいではなかった。
とにかく 怠い、車が怖い、あの男が怪しい の3連コンボなのだ。どんよりしてしまうのも無理もない。
グ「王子はどう思う？あのおっさんをよ」
ノ「うーん？……ただの変な中年としか」
貴「…ノクト、センスあるわ」
思わず笑ってしまったが、やはりあの男を良く思っていないのは俺だけではなかったようだ。
プ「ただの悪口だけど、オレもそれがしっくりくるわー」
そう言ってプロンプトは「ノクトに同感！」とひとつ伸びをした。
グ「とりあえず最初の作戦どおり＿」
ノ「ヤバければ戻る だな」
プ「だねー」
外に目をやるとイグニス越しに田舎道が広がっており、荒野と木しかないため、やけに広々と景色を感じる事が出来た。
目的地まであとどれくらいだろうか。
イ「ノクト、頭痛は平気か？」
ノ「今は平気だ。たまにくる」
グ「運転中にひどいのがこねえといいな」
グラディオの俺を煽るような言葉に、少し腹立たしく思い、右側に座る彼の鳩尾に、肘を1発喰らわせてやった。悲しい事に、効果はイマイチである。
貴「不吉な事が言わないでよ。心臓がもたん」
プ「ヤバかったら止まってね！？」
まぁそんな事にでもなれば、俺が無理矢理にでも運転を変わるのは言うまでもないが。
グ「この先に標はあんのか？」
プ「＿っていうか野宿すんの？どっかでちゃんと休もうよ」
グ「野宿でちゃんと休みゃいいだろ」
貴「俺は寝れたらそれでいいけど」
プ「せめてモービル・キャビンでしょ…外のどこがそんなにいいの」
ノクトとプロンプトは完全に都会っ子コースなので、野営はお気に召さないようだが、ノクトも昔は箱入りの息子だった為、中々できないキャンプに目を輝かせていた時期もあった。
…今となっては昔のことだが。
グ「自然の中だってのが まず最高だろうが。
時間にも追われねえし、勝手気ままにやれんだろ？」
ノ「お？」
グラディオが自然の良さを語り出したところでノクトが車を制止した為、運良く熱弁を聞かなくて済むようだ。
しかも止まった所はコルニクス鉱油カーテス支店だった。
イ「どうした？」
ノ「いや、あのおっさんがここで止まったから」
前を見るとノクトの言葉どおり、赤い車が止まっていた。
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なかまる。(プロフ) - 彩さん» コメントありがとうございます！時間があるときに更新できたらなと思っておりますのでこれからもよろしくお願います^ ^頑張ります！笑 (2018年4月3日 1時) (
レス) id: e75acdb4c6 (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - 最高です…!!!更新頑張って下さい！応援してます！ (2018年3月30日 15時) (レス) id: abb688805d (このIDを非表示/違反報告)
なかまる。(プロフ) - メンシスさん» お疲れ様でした！！やっと勉強から解放されたのでちょくちょく更新していけたらなと思います！ありがとうございます！ (2018年3月22日 1時) (レス) id: e75acdb4c6 (このIDを非表示/違反報告)
メンシス - 受験お疲れ様でした！これからも体に気をつけて更新頑張ってくださいね (2018年3月20日 21時) (レス) id: 6f164534c9 (このIDを非表示/違反報告)
なかまる。(プロフ) - チョコブラックさん» ありがとうございます。本当にありがとうございます。コメント本当に嬉しいです(*ﾟvﾟ*)少しずつでも文章力や語彙力を高めることができる様に頑張ります…！ (2018年3月17日 22時) (レス) id: e75acdb4c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なかまる。 | 作成日時：2018年1月15日 0時
