2話 ページ4
〜再開〜
プ「いいじゃん！思い出に一枚くらい撮らせてよー！」
思い出…か。
プロンプトの言葉に顎に手を添え一人 ふむ、と考える。
俺の思い出といえば最悪な場所から産まれて陛下に奇跡的に拾っていただき、安定した生活を送っているだけのものだった。
不本意ながらもこの5人旅はまだまだ先が長い。その上あまり接点のなかったプロンプトとも一人の友人として、仲間として過ごせているのだ。
それにプロンプトの言う『思い出』とはそこらへんのものではなく、今後の生涯に渡り人生の大きな財産となるだろう。
旅に出る前に彼に親御さんのことを聞いたが、プロンプトは養子で既に親と子の仲は冷え切っているらしい。…話をしている彼はどこか寂しそうだった。
思い出、仲間、繋がりに飢えているのだろう。
_____俺と同じ、だな。
貴「条件がある」
プ「へ、」
貴「撮るならみんな平等な数で撮ってくれ。
…それと___かっこよく、な」
持っていたプロンプトのカメラを返すと彼は一瞬キョトンとしたが、すぐに「うん！任せてよ！！」と元気な返事が返ってきた。
イ「お前が写真を許すとはな」
運転席から心なしか嬉しそうなイグニスの声が聞こえた。
貴「あー…まあ、気恥ずかしいのは変わらないんだけど…いいかなって」
思い返せば俺の過去の写真は滅法少ない。ノクトは立場的に何度か撮影の場があったと思うが、俺はそういう撮影の機会があっても極力参加しなかったのだ。
イ「…王都に戻ったらアルバムでも作るか？」
貴「ハハ、やけに楽しそうじゃん」
プ「おおーー！！！」
急に声を張り上げたプロンプトにどうしたものかと ふと前を見ると、大きな街が目に飛び込んできた。
グ「へえ」
ノ「この街でかいな」
グ「久々の都会って感じだな」
少し古びたアパートや建物のあちこちにパイプが張り巡らされており、どこか個性的な印象を受ける。
王都ほどではないと言えど、その街はなかなか大きく、人で賑わっていた。
貴「人がたくさんいるな」
イ「それに見た感じ街の人はフレンドリーだな」
イグニスは走らせていた車を左折して手馴れた様子でスムーズに停車した。
貴「うん、フレンドリーなのわかるかも。
女性の露出度が平均的に高い」
車から降りるとブワッと熱気が地面から伝わり、ジリジリと身を焦がした。
イ「こら、女性のどこを見ている」
貴「目のやり場に困る？」
イ「ハァ…」
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なかまる。(プロフ) - 彩さん» コメントありがとうございます！時間があるときに更新できたらなと思っておりますのでこれからもよろしくお願います^ ^頑張ります！笑 (2018年4月3日 1時) (
レス) id: e75acdb4c6 (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - 最高です…!!!更新頑張って下さい！応援してます！ (2018年3月30日 15時) (レス) id: abb688805d (このIDを非表示/違反報告)
なかまる。(プロフ) - メンシスさん» お疲れ様でした！！やっと勉強から解放されたのでちょくちょく更新していけたらなと思います！ありがとうございます！ (2018年3月22日 1時) (レス) id: e75acdb4c6 (このIDを非表示/違反報告)
メンシス - 受験お疲れ様でした！これからも体に気をつけて更新頑張ってくださいね (2018年3月20日 21時) (レス) id: 6f164534c9 (このIDを非表示/違反報告)
なかまる。(プロフ) - チョコブラックさん» ありがとうございます。本当にありがとうございます。コメント本当に嬉しいです(*ﾟvﾟ*)少しずつでも文章力や語彙力を高めることができる様に頑張ります…！ (2018年3月17日 22時) (レス) id: e75acdb4c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なかまる。 | 作成日時：2018年1月15日 0時
