27話 ページ29
イグニスと密着したせいか、彼の香水の香りがほのかに香って俺の鼻腔をくすぐった。
どこのブランドを使っているのだろうか。今度聞いてみよう。
貴「偶に初対面で頬とか唇にダイレクトにキスしてくる奴とかいるけど、あんまりマナーは良くないから覚えておくといい」
「下心 丸出しで相手を不愉快にさせてしまうからな」と付け加えると、彼は「いや〜、オレそんな勇気ないから大丈夫っすわ〜」と顔を引きつらせていた。
唇を当てる挨拶は基本 家族や恋人などの親しい仲でしかしない、というのがマナーだった気がする。それに『女性には常に紳士であれ』というのが俺のモットーでもあるのだ。
だが別に俺もこの仲間達だったら下心もクソもないのでどんな挨拶でも構わないが。
貴「という事でグラディオみたいなワイルドさがなくても、俺は十分にモテるってのが証明されたな」
イ「確かに王都にいた時も、量で言えばグラディオだが、本気度で言えばAの方が圧倒的だったな」
貴「勝ち誇った…」
手にガッツポーズを握ると、グラディオは「ほっとけ」と一言ぶっきらぼうに言い放った。
負け惜しみの様で実に気分がいい。
ノ「で？行かねえの？展望公園」
貴「あ、悪い。でもこれだけはグラディオと決着つけときたかった感はある」
プ「もー、2人共モテる自慢やめてよー…イグニスを見習って！」
頬を膨らませてぷりぷりと怒っている仕草をみせるプロンプトは、もうそこら辺の女子より女子らしく、俺と女子力対決したら完全に叩きのめされるだろう。
つまり要約すると可愛い。
ノ「イグニス見習えって言っても…なぁ？」
貴「ああ、イグニスが1番タチが悪いぞ」
イ「知らん」
グ「受け答えが誰に対しても真面目で誠実すぎるから付け込まれるんだよな」
そう言ったグラディオに「そんなつもりはないんだが」と首を傾げたイグニスを見て ああ、やっぱり自覚ないのが1番ヤバイんだな、とつくづく思った。
プ「もう、やーだー！何なの！？オレには何が足りないの！？大人の余裕！？」
貴「抜けきらない可愛さ…かな」
プ「なにそれぇ…」
ノ「オイ、もうこの話終わりな。行くぞ」
グダグダな会話にうんざりしたのか、まさかまさかのノクトが俺達を仕切って先陣を切っていた。
ノクトのささやかな成長に母性が擽られたのは秘密だが、俺達はおとなしくノクトの後ろに着いていった。
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なかまる。(プロフ) - 彩さん» コメントありがとうございます！時間があるときに更新できたらなと思っておりますのでこれからもよろしくお願います^ ^頑張ります！笑 (2018年4月3日 1時) (
レス) id: e75acdb4c6 (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - 最高です…!!!更新頑張って下さい！応援してます！ (2018年3月30日 15時) (レス) id: abb688805d (このIDを非表示/違反報告)
なかまる。(プロフ) - メンシスさん» お疲れ様でした！！やっと勉強から解放されたのでちょくちょく更新していけたらなと思います！ありがとうございます！ (2018年3月22日 1時) (レス) id: e75acdb4c6 (このIDを非表示/違反報告)
メンシス - 受験お疲れ様でした！これからも体に気をつけて更新頑張ってくださいね (2018年3月20日 21時) (レス) id: 6f164534c9 (このIDを非表示/違反報告)
なかまる。(プロフ) - チョコブラックさん» ありがとうございます。本当にありがとうございます。コメント本当に嬉しいです(*ﾟvﾟ*)少しずつでも文章力や語彙力を高めることができる様に頑張ります…！ (2018年3月17日 22時) (レス) id: e75acdb4c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なかまる。 | 作成日時：2018年1月15日 0時
